2017年05月26日

珍しく、ボクシングが1面席捲

 今週、1面を賑わせたといえば、ボクシングの村田諒太選手だろうか。
 5月20日に行われたWBA世界ミドル級タイトルマッチ。相手のフランスの選手アッサム・エンダムとの試合で、誰もが判定勝ちと思っていた村田諒太選手だが、判定が出てみると、なんと2‐1での判定負け。これにはWBAの会長も激怒し、再試合をオファーしているというし、エンダム選手の母国フランスのメディアでも、試合後不可解だとされていたくらいである。
 
 私自身も何ラウンドか実際にテレビで試合を見ていたが、4Rでは村田選手の右ストレートがエンダム選手の顎をとらえて、ダウンを奪う場面もあった。ボクシングファンでなくとも、いいストレートだったと思う。柔道で言えば有効とか。
 翌日から1面は村田選手の判定負けに対する抗議ともとれる1面が続いた。X5を達成した翌日の井上尚弥選手ですら、村田選手の仇討ちをした、的な1面見出しになっていたくらいである。X5は二の次で。
 象徴的なのは、あのジャイアンツ新聞のスポーツ報知が、このプロ野球開幕後にも関わらず、3日連続で村田選手を1面にしていたことだ。
 これこそ、どれほどこの村田選手の判定負けがボクシング界に影響を与えたかということが窺える結果ではないだろうか。

 まあ、ボクシングの判定について、熱く述べられる私でもないので、5月中に発行を予定していた社内報にものせているのだが、5月中に発行できるか微妙になってきてしまったので、ここで先に4月の1面見出し掲出ランキングを発表してしまおう。

 ジャパン通信社調べ。(東京発行のスポーツ紙1面のみ)
 1位 浅田真央 16回 やはり、強い。引退後から、スポーツ紙以外でも特集が組まれるほどの注目ぶり。
 2位 菅野智之 9回。1位と大きく差がついたが、やはりジャイアンツの選手強し。
 3位 金本監督 8回。デイリースポーツがある限り、金本さんは常に上位に食い込むだろう。
 4位 阿部(巨人)選手、高校野球の清宮(早実)くん、男子フィギュアスケートの羽生君。7回で並んでランクイン。清宮君は、高校野球初ナイターで注目度の高さがうかがえる。
 このあと続くのが糸井選手の6回。デイリースポーツがある限りは、阪神の選手は常にチャンスがあるということだろう。

 5月は、村田選手が食い込んでくることは間違いないだろう。頑張れ、ボクシング界のためにも‼年間1面賞も夢ではない…かも。


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2017年05月18日

大相撲人気がやってきた

 ただ今、空前の相撲人気が日本を席巻している。

 もちろん、日本人横綱である稀勢の里人気がその大きな要因なのだが。

 先週の「マツコの知らない世界」では相撲めしの世界、同じく先週の「アド街ック天国」では両国が特集されていたくらいである。
特に相撲にそれほど興味がなくとも、かなり楽しめる内容となっていた。清澄白河には目と鼻の先に相撲部屋が並んでいることも驚きだったし、ちゃんこ以外の相撲めしの作り方もざっくりだが紹介されて、実際に目分量ではあるが作ってみたら、これが意外に美味しくできた。両国でも新しくできたすみだ北斎美術館の紹介もあったし、スージョタレント市川紗椰さんも出演して、熱弁をふるっていた。「相撲ファン」という雑誌の表紙になっているらしい。
オタクであることを誇りに思える時代になってきたようだ。

その時代を反映してか、現在両国国技館で行われている大相撲夏場所が、堂々の1面ジャックリーチの、5紙1面となっている。5紙1面となったのは2日目で稀勢の里が初白星をあげた翌日の朝刊。その前日は、1日目で左手が使えず不安が残る負けを喫した稀勢の里が4紙1面。夏場所2日目にして9紙の1面で稀勢の里という結果になったのである。
スポーツ紙1面記者も、この相撲人気の流れに乗っかっているのは明白だろう。

このまま劇的に稀勢の里が逆転優勝なんかしたら、それこそ1面ジャックだろう。リーチのかかった2日目の白星に関しては、デイリースポーツに阻まれたが、その際は文句のつけようもなくジャックは間違いない。

それにしても、オタクが誇れる時代がくるとは…。
ある意味、弊社で働く人間も、活字オタクだろうと思う。堂々と活字オタクを名乗ってもよいのだろうか。マツコの知らない世界にでも出てみようか。


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2017年05月11日

求ム‼バスケ大好きスポーツ紙1面記者‼

 ブログをご覧のみなさまは、ゴールデンウィークをどのようにお過ごしだっただろうか。
 お子様をつれて、プロ野球観戦になど、いかれたのであろうか。
 そう。この時期、プロ野球が熱い。開幕して1ヶ月とちょっと。記録も出てくるころということもあり、1面は常にプロ野球ネタで溢れかえっている。
 しかし、ちょっと待て。
 スポーツ紙1面記者にモノ申したい。
 ただいま絶好調のタイガース新聞のデイリースポーツや、坂本選手絶好調のジャイアンツ新聞のスポーツ報知、ドラゴンズloveの東京中日新聞はおいておいても、サンケイスポーツや、日刊スポーツには、一言申し上げたい。

 6日、日本のプロバスケットボールリーグにて、大事件があったのだ。
 その試合は、新潟アルビレックスBBと横浜ビー・コルセアーズの対戦。試合終了間際の残り2秒、72‐72の同点のタイミングで、新潟アルビレックスの五十嵐選手がボールを受け取った。
 そして残り0.5秒、ゴールネットまで約20メートルの距離から、五十嵐選手がゴールに向けてボールを放ったのである。それはとても綺麗な弧を描いてゴールネットに吸い込まれていったのである。
 これが、「ブザービーター」とよばれるもの。サッカーと違い、バスケットボールはロスタイムがない。試合終了の笛がなったらそこで試合終了であるが、笛が鳴った時点でボールが空中にある場合は、それは有効となる。従って、試合終了間際ロングシュートが放たれる場面を結構な確率で見かけるが、そんなに簡単には決まらないのが現実だ。

 ニュースでもこのブザービーターはかなり取り上げられていたが、本当に綺麗なシュートだった。かくいう私も9年間バスケットボール部に所属していたが、実際の試合でブザービーターを決めた人を目にしたことがなかった。
 ゴルフで言うところのホールインワンと言っても過言ではないのではないだろうか。

 このブザービーター、1紙でもいいから、是非とも1面で取り上げていただきたかった。しかし、ただの1紙も1面で取り上げてはくれなかったのである。

 このプロ野球シーズン真っただ中で、そりゃあデイリースポーツやスポーツ報知にそんなことを頼めるとは思ってはいない。だが、しかし。
 日刊スポーツ、サンケイスポーツよ。
 競馬を1面にするくらいなら、ブザービーターを取り上げてくれてもよかったのではないか。
 バスケットボールが1面になることは、今までほとんどなかった。こんな劇的なシュートで試合が決まった時くらい、1面にしてもよいのではないか。
 マンガや部活ではバスケ部はあれほど人気なのに…。「スラムダンク」なんて、バスケット経験者にとってのバイブルだろう。安西先生を知らない人はバスケ界ではモグリなくらいに。何故、1面にしてくれないのだ…。
 安西先生の有名すぎる台詞「諦めたら、そこで試合終了だよ」を彷彿とさせるかのような、残り0.5秒のロングシュート。諦めずに放ったのに。
 1面見出しでは、残念ながら試合終了となってしまった…。
 この結果に安西先生もきっと泣いているに違いない。



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2017年04月28日

怪物清宮君

 弊社に入社してから○○年。
 ずっと新聞調査に携わってきた。
 朝の日課は入社当時と変わらず、朝の情報番組を色んなテレビ局をザッピングしながら観ること。聞くこと。知ること。
 その日の紙面に何が掲載されそうなのか、大体を把握するためにも、これは結構重要なのである。全国紙の新聞斜め読みのコーナーもあれば、スポーツ紙1面の斜め読みのコーナーもあり、全国紙1面のトップ記事5紙読み比べ、というようなコーナーをもつ番組もある。ザッピングしているが、ニュースの話題的には似たようなことが流れる。

 今朝、そのニュースを見たとき、ピンときた。
 「今日のスポーツ紙1面、4紙はこれだな」と。もちろん、4紙にしたのは、東京中日スポーツとデイリースポーツを抜いたからである。
 出社して、答え合わせをしたところ、大正解だった。
 長年、この仕事(1面調査隊としても8年ほどか)をしていると、大抵ピンとくる。

 そのニュースとは、史上初高校野球でのナイター試合。
 ニュースでは、神宮前に並ぶ入場待ちの1000人もの観客の列。何の試合かというと、プロ野球ではなく、高校野球。春季高校野球東京大会。3年生の清宮選手率いる早実と日大三との決勝。異例の18時スタート。2万人動員したというから、清宮君はいろんな意味で怪物である。警備員も増員したらしい。最初から観客数がとんでもなくなることが予想できたのであろう。
 そんな周囲の期待に応えて、結果を出すのも清宮君が怪物たる所以かもしれない。
 大歓声の中、83号・84号を放ち、勝利を収めたのである。
 もちろん、朝のニュースではそんな清宮フィーバーを持ち上げていた。1面調査隊はそのニュースを見た瞬間に、今朝駅のコンビニに並ぶスポーツ紙の見出しが想像できた。

 もう3年生。されどまだ3年生。あと1年。どんな怪物として成長してくれるのか。記録にも記憶にも残る、スーパースターの誕生である。


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2017年04月21日

スポーツ紙1面の「忖度」

 今週は、開幕したてのプロ野球で各紙が盛り上がる中、当然巨人の菅野投手の活躍などが取り上げられていたので、無難に菅野投手になるのかな、とややテンション下がり気味だったところ(菅野投手・巨人ファンの方、申し訳ない)、海を越えてイチローがやってくれた。

 古巣シアトルマリナーズとの3連戦の最終日。1戦目、2戦目と無安打ながら、3戦目、劇的ホームランを打ったのである。
 スポーツ紙のみならず、ニュースでも大々的にやっていたのだが、マリナーズファンは、伝説になりつつあるイチローを、敵ながら快く歓迎して、応援すらしてくれていた。
 それに応えるべく、イチローも打つところを見せたいと、奮起したようだ。イチローコールが起こる中、今季初ホームランとなる1号をたたき出した。メイクドラマとは、このことだろう。イチロー自身も、シアトルのファンも、マーリンズのファンも、みんながハッピーになる、よい打撃だったのではないか。

 イチローも、本当にシアトルが大好きなようで、マーリンズに移籍後も、居住はシアトルらしい。

 43歳となるイチロー。50歳現役を目標とはしているが、いつまでバッターボックスにたてるかは、誰にもわからない。たてたとしても、そこで満足のいく結果を残せるかもわからない。そしてそれが、大好きなシアトルのセーフコ・フィールドであるとも限らない。

 1打、1打が意味を持ってくる今後のイチローの打席。その中で、こうした3拍子そろった舞台で結果を残せたことは、大きな意味を持つ。

 スポーツ紙もそれを「忖度」している。あえて「最後かもしれない」とは書かないけれど。
 それでもスポーツ紙4紙が1面で絶賛しているのは、そのメイクドラマ的な1打が、イチローにとって重要な、最後の1打だったかもしれない、ということを慮っているところがあるのではないだろうか。
 残りの2紙のうち、1紙は言わずもがな、デイリースポーツ。もう1紙は意外だったが、スポーツ報知。あれほど野球にこだわりを持つ新聞ながら、この日1面にしていたのはフィギュアスケート。国別対抗戦で、羽生選手が芳しくない結果をだしてしまった翌日だったからだが。…せめてスポーツ報知は「忖度」してイチローを1面にしていただきたかったな、と1面調査隊は思うのである。


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2017年04月14日

国民的アスリートの引退

 先週のブログでは、台頭してきた宇野昌磨選手とともに、絶対王者の羽生選手も今まで以上に成長してくれることを期待する、というようなことを書いた。
 その宇野昌磨選手をフィギュアの世界に引っ張ったのは、何を隠そう、浅田真央選手だったという。
 そして、10日月曜日夜、浅田選手はブログで電撃引退を表明した。
 目標もなくなって、気力もなくなったと。
 いろいろな葛藤もあり、しばらくフィギュアから離れていたこともあった浅田選手。それでもフィギュアへの思いからまた復活したのが、周囲が期待するような、そして自分自身がイメージしているような演技が出来なくなっていたのは、自他ともに認めていたことであろう。
 一番歯がゆい思いをしていたのは、本人だっただろうと思う。
 15歳でグランプリ優勝を果たして、一躍国民的アイドルアスリートになった。常に好きなアスリートの上位に食い込む。フィギュアを離れていた間も、必ずそういったアンケートでは上位に入っていた。
 弊社にも、彼女と同い年の働く女性がいるのだが、同い年なだけに、ずっと応援もしてきて、やはりとても切ない、というようなことを話していた。

 これだけ国民の注目を浴び続けた浅田選手の引退発表なのだから、当然のごとく11日朝刊は1面ジャックかと思っていたのだが。
 そこはデイリースポーツが簡単には1面を渡さなかったのである。
 しかも、急を要するような1面(この日でないといけないような内容の1面)でもなく、淡々と日常の阪神タイガースなのである。

 と、思いきや。
 翌日の12日朝刊は、あのデイリースポーツも1面に。そしてめでたく1面ジャック。これぞ国民的アスリートの引退。
 全国紙までもが11日から13日までも浅田真央選手の特集ばかりである。こんなに人気があったのだなあと今更ながらに思う。その人気はイコール注目度でもあるので、常にプレッシャーにさらされ続けてきた苦労が窺えるというものだ。

 13日朝刊も、さすがにデイリーは阪神ネタに戻ったが、それでも他5紙はまだまだ浅田真央選手フィーバーである。これまでの選手人生の歴史も詳細に書かれており、ファンだったわけではないのに、涙が出そうになってしまった…。ファンでない人の心をも動かす記者の文書力も凄いなと、別のところでも感心してしまう自分。

 この、アスリート人生の歴史の中で、浅田選手の人格の素晴らしさもクローズアップされており、それでまたもやスポットが当たったのが、ソチ五輪当時の首相森首相の一言「あの子はいつも大事な場面でこける」。いやー、当時は非難殺到したなあと、忘れていた記憶が呼び戻された。
 それに対する浅田選手の「もう終わったこと。全く気にしてない」というコメントが対照的に取り上げられ、森さんへの非難は浅田選手への応援に変わったのだった。
 今となっては懐かしいが、森さんも今頃になってあの発言が再度取り上げられるとは思ってもいなかったであろう。言葉の怖さを、思い知るがよい。

 そんなこんなで、今週は、浅田選手がどれだけ国民に愛されていたアスリートなのか、再確認させられた。長嶋茂雄さんや王監督が引退宣言した時くらいのフィーバーっぷりなんじゃないだろうか。
 
 とりあえずは、1面ジャックおめでとう、と祝辞を述べさせていただきたい。そして、長い間、フィギュア界のみならず、スポーツ紙1面にも華やかさをくれて、ありがとうと、謝辞を述べたいと思う。



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2017年04月07日

ウィンタースポーツ最後の華

 早いもので、もう桜が咲き誇る季節である。
 まだ朝の駅前には、新社会人らしき集団をよく見かける。とても初々しい。自分にもあんな頃があったんだなあと、ふと思ってしまう。
 新社会人にひとつアドバイスをするとすれば、「新聞を読みましょう!」ということだ。
 家に配達でも、駅売りを買うでもいい。毎日、全国紙でなくても、たまにスポーツ紙で気分転換でもいい。まずは新聞を買うことをお勧めする。

 日本新聞協会も4月6日を新聞を読む日と定めているのはご存じだろうか。新聞をよ(4)む(6)日、ということらしいのだが、ちょうど新社会人にはいい記念日なのではないだろうか。東京でも、有楽町駅前で全国紙・スポーツ紙が無料で新聞が配られた。
 全国紙はとっつきにくいという人には、是非とも、スポーツ紙から新聞の面白さを学んでいただければ、1面調査隊としてはこれ幸いである。

 話がスポーツ紙1面から逸れてしまったが。
 今週の1面の話をしよう。
 今週は何といっても羽生選手だろう。フィギュアスケートは、安藤美姫選手が引退し、浅田真央選手も復活はしたが全盛期のころの活躍ができていないのか、成績が振るわず、女子フィギュアが盛り上がりに欠けるなか、男子は絶好調である。
 王者羽生選手に食らいつくように、19歳の宇野昌磨選手の成長も素晴らしい。
 インタビューをみていると、ふたりとも負けず嫌いな面がうかがえるので、いい目標選手、追い上げてくる選手がいるということは、相乗効果の意味でもとてもよいことなのだろう。
 1日目のショートプログラムが終わった時点では、何と王者羽生選手は5位という結果になってしまって、さすがの羽生選手もプレッシャーに負けたか、と思ったものだが、フリーの演技では次々と4回転を決め、最高の演技を披露してくれた。
 そして、現時点でのフリーでの世界歴代1位の得点を獲得しての優勝となった。劇的逆転優勝である。
 1面ジャックするかもなーくらいに思っていたのだが、結果は3紙に終わった。1面ジャックできなくとも、デイリーを外した5紙くらいは1面にすると思っていたのだが。
 まだまだ今後、自己更新を続けるであろう羽生選手への期待をこめて、「今、世界新」なだけ、的なとらえ方をされてしまったのだとしたら、少し羽生選手が気の毒でもある。
 そして2位に入った宇野昌磨選手も、羽生選手が3紙止まりなので、なおのこと宇野選手へのスポットが当たらなくなっており、こちらも気の毒であった。
 今後の日本のフィギュア界を支えるふたりの若いアスリートへのモチベーションをたかめるために、もう少し大きく扱ってもらった方がよかったのではないかと思われる。
 
 これからプロ野球も開幕し、春夏のスポーツが続々と話題になることだろう。
 スポーツ紙の購読者を増やすためにも、色々なスポーツを今年もとりあげていってもらいたいと切に願う。


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2017年03月31日

新横綱、1面ジャック

 新横綱として初の土俵入りした稀勢の里が、昇進後の初場所で逆転優勝を飾ったことは、このブログをご覧の方ならすでにご存じのことと思う。

 13日目の取組で左肩を負傷した稀勢の里だったが、残りの取り組みが危ぶまれた中、痛みを押して土俵に上がり、2連勝して逆転優勝を飾ったのである。
 正直言うと、前場所での優勝で横綱になった時、日本人横綱を誕生させるためのゴリ押しにしか見えなかったのだが、今回はきちんと新横綱としての注目度も含めて、自分のなすべきことを成し遂げた稀勢の里を見て、これでよかったのだと思わされた。寧ろ、「ちょっと早いんじゃない」と思ってしまった自分が、ちょっとひねくれていたようで、お恥ずかしい限りである。
 そんな新横綱へのエールと賛辞を含め、優勝翌日27日のスポーツ紙の1面は、あのデイリースポーツの壁すら打ち破っての1面ジャック。
 素晴らしい。日本のスポーツ紙6紙を味方につけた稀勢の里は、今後も横綱としての活躍を期待されることであろう。プレッシャーを打ち破って、是非とも1面ジャック回数を伸ばしていってもらいたい。

 そして、今週のブログにあげる内容の次席として、ハリルジャパンの活躍があった。
 ロシアW杯の最終予選。タイとの試合で、久保や香川が、こちらも自分の仕事をきっちりこなして、点をあげ、大量得点で予選リーグ1位突破を果たした。
 残念ながら、こちらはデイリースポーツの壁を打ち破れず、5紙1面止まりであったが、それでもここ最近、侍ジャパンの筒香選手にしても、稀勢の里にしても、自分の役割をきちんとこなす選手へ、それに見合った評価として1面にされていると思う。
 ここのところの成績不振もあって、冷遇されていたようなハリルジャパンだが、侍ジャパンの活躍にも刺激を受けたのか、それとも本田頼みだった代表選出がその路線を変えたのが功を奏したのか、いい具合に結果を生み出している。
 相乗効果でスポーツ紙1面も盛り上がっている。
 やはり新たなスターがどのスポーツでも必要とされているのかもしれない。
 そしてスターには1面がお似合いである。もし、迷走しているスポーツがあれば、是非とも新スターを、ルーキーを発掘するとよいだろう。
 そのスターが活躍さえすれば、必ずや、1面で大々的に宣伝されることであろう。



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2017年03月24日

侍、散る

 とりあえず、WBC、日本代表、お疲れ様でしたと申し上げたい。
 準決勝にてアメリカの壁を打ち壊せなかった。何となく、WBC盛り下がっているのではないかと感覚的に思っていたのだが、実際は第1回から着実に観客動員数を増やしてきているのである。
 しかも、日本での予選リーグの際は、激戦を制しての勝利もあり、視聴率も30%を超えた試合もあったくらいに注目度が高かった。
 ただ、個人的には何となく嫌な予感がしていたのである。
 メディアが最初から持ち上げると、途端に気のゆるみが出るのか、変に自信がついてしまうのか、結果が悪くなるのが、野球にもサッカーにも、日本代表に言えることなのである。サッカーのフランスW杯の時なんか、日本はなぜあんなに自信満々だったんだろうと今更ながらに思う。同組の他3チームの中、一番世界ランクが低いカメルーンですら、日本よりもランクは上だったのである。
 ちょっとサッカーに話がズレてしまったのだが、野球も同じく。心に平常心を持てるくらいの余裕があるのはいい。でも、それが変な自信をつけると、気のゆるみになる。結果、ミスが起きる。
 今回は、予選リーグまでは何となく厳しい目を向けるメディアもいたのだが、予選リーグを全勝で突破すると、もう優勝したかのような騒ぎであった。
 そして、前回のWBCと同じく、今回も4強で終わってしまった。

 その負けを1面にしたのはスポーツニッポン、スポーツ報知、日刊スポーツ。他3紙は、なんと次期監督候補。ちょっと冷たすぎないだろうか。
 そのうえ、新聞によって次期監督候補の見出しがてんでバラバラだった。サンケイスポーツは原監督。東京中日スポーツは、松井秀喜氏。デイリーはなんと、原監督か中畑監督(どちらも元)。
  デイリーがあえてこの二人をあげたのには何か理由でもあるのだろうか…。ともに元巨人の選手なのに。
 さて。次期監督、どの新聞の予想があたるのだろうか。


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2017年03月17日

デイリーを制する者は1面を制す

 予選リーグを、初めて無傷で突破した侍ジャパン。
 まずはおめでとうございます。

 予選リーグ最後のイスラエル戦、4番の筒香選手が膠着状態の中を特大弾を叩き込んで、流れを呼び寄せた。4番としての仕事をきっちり成し遂げていた。
 数年前まで横浜DeNAから4番打者が出るとは思いもしなかったな、と日本代表メンバーが発表になったときは感慨深く思ったものだが、こうなると、俄然、今の大黒柱は筒香しかいないでしょ、と言い切れるくらいにいい働きをしている。やはり、4番はここぞというときに仕事をこなせる人が必要なのである。
 そして、それに応えるように、なんとあのデイリースポーツも1面で筒香選手を取り上げた。タイガースの選手の活躍ではないのに1面とは、かなりの好待遇である。それだけ今回のWBCでの活躍を評価しているということである。
 従って、デイリーを制する者は1面を制す、ということで、16日付1面を筒香選手が無事ジャックしたのである。
 前日にハリルジャパンも日本代表選手を発表したのだが、こちらは全くもって1面で触れられていない…。筒香選手の陰に隠れてしまったのか、それともこれまでの成績からスポーツ紙からあまり注目を浴びなくなってしまったのか。
 それは今後に期待して、1面でお目見えしたときにまたブログにしたいと思う。

 ちなみに。
 毎年、生命保険会社の明治安田生命が理想の上司ランキングを発表しているのをご存じだろうか。6位にイチローが入っているのは、きっとストイックに自分を高め、自分の仕事をこなす姿が憧れの的になっているのだろう。女性部門だと、3位に吉田沙保里選手がはいっていて、こちらも同じような理由だろう。
 このままWBCで筒香選手が活躍して注目を浴びるようならば、彼の名前も急浮上してくるに違いない。小久保監督の名前もあがるかもしれない。
 そしてこのランキング、番外編で上司にも「部下にしたい著名人」を調査している。1位はなんと、大谷翔平選手。あんな走・攻・守が揃った出来すぎる部下、確かに欲しい。数週間前にアメトークで「大谷翔平芸人」特集(大谷選手が大好きな芸人のフリートーク)をやっていたのだが、ホントに好青年なのである。あれを見て、今まで二刀流の凄い選手、くらいしか思っていなかった私まで、現在応援したくなる選手のひとりになっている。
 この部下にしたい著名人、女性部門は新垣結衣さん。こちらはついこの前まで話題になっていたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の影響も多大にあるだろうが。
 上司も結構、我儘なものである。


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