2016年09月23日

セ・リーグが熱い

 雨が降り続いているこの1週間。
 三田寛子も夫である歌舞伎役者中村橋之助の浮気報道での会見で「雨降って地固まる」なんて言っている。晴れていたらなんて言っていたんだろう。メディアでは彼女の会見が神対応として褒められていた。
 とはいえ、スポーツ紙1面を飾るほどではなかったようである。どのスポーツ紙も今やクライマックスシリーズをかけた最終段階に入ったプロ野球報道ばかり。

 で、広島の優勝が決まった今、熱いのがまたもやセ・リーグ。ラミレス新監督になって1年目の結果が出るところだったのである。

 果たして結果は。
 CS進出決定‼である。
 決定翌日の20日付の朝刊は、スポーツニッポン、サンケイスポーツ、日刊スポーツ、そしてジャイアンツ新聞であるはずのスポーツ報知も横浜DeNAの初のCS進出が1面を飾っている。もちろん、1面はラミレス監督。
 大変失礼ながら、中畑監督に代わってラミレス監督になった時、正直「話題先行型は変えないんだな、こりゃダメだ」と見切りをつけていたのだが。
 まさかまさかの展開。
 しかもDeNAだったからこそ、驚きもあってか4紙が1面という結果。
 まあ、1位の広島と2位の巨人との差は今のところ15ゲーム差以上ある。3位のDeNAとでは18ゲーム差だ。大きな力の差があるのは否めない。
 では想定内だった、1面にしなかったトーチュウ・デイリー2紙はといえば、もちろん、最下位争いをしている推し団で決まりである。阪神も金本新監督に代わっての1年目だったというのに。この差はなんだろう。片やCS進出で咲き誇る笑顔を振りまいての4紙1面と、片や連日「金本虎体制見直し」的な見出しをつけられ続ける屈辱的な1面の日々。
 こう考えると、阪神や中日は、黙っていても1面を獲れる代わりに、結果が最悪だと、1面で落とすところまで落とされ続ける、地獄の日々が待っているということだ。

 こうして新監督になっての光と影ができていた翌日の朝刊は、またまたDeNAで4紙1面。ハマの番長こと、三浦投手がとうとう引退を決発表したのである。理由は簡潔に「勝てなくなったから」。
 潔くマウンドを降りるこの会見は、ひとつの時代の終わりを告げているようにも見えた。そういう意味では、4紙1面は妥当な紙数だったのではないかと思う。


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2016年09月16日

25年ぶりの…‼

 去年、この時期、私はちょうど広島にいた。
 かぶらなくてよかった、と思う反面、フィーバーの真っただ中に身を置きたかった、と残念に思う気持ちもある。

 もうお分かりかと思うが、広島カープが25年ぶりにセ・リーグを制したのである。
 はい。有無を言わさず、文句なしの1面ジャックである。
 なんと言っても大リーグの名門からのオファーも断って古巣に帰ってきた黒田が、優勝を決めた10日の先発だったのだ。緒方監督という、就任2年目の若き監督だったからこそなのか、チームの纏まりは今まで以上に発揮されていた。ここから、ドラマは始まっていたのである。
 数年後だか、何十年後かあとに、黒田投手と緒方監督の信頼し合う男の友情を軸に映画なんかになるかもしれない、と1面調査隊は思ったりもした。

 1面ジャックでも、各紙趣向を凝らしているのも面白い。日刊スポーツなんかは、新聞の表題の文字「ニッカン」が、365日青文字なのだが、翌日の11日の表題は赤文字になっていた。しゃれたことをするもんだ。デイリーも表題の文字はいつも黄色だが、黄色から赤へのグラデーションで印字しており、最後の伸ばすところも虎のしっぽから赤いこいのぼりに変わっている。スポーツニッポンは、表題「スポニチ」のスの字に、赤い帽子をかぶせている。

 真っ赤に彩られた1面ジャックは、キオスクでもコンビニエンスでもさながら、少し早めの紅葉のようだったに違いない。
 選手に大金をつぎ込めるような球団ではなく、球場自体が市民球場とよばれるくらい、市民の、市民による、市民のための球団だったからこそ、この25年ぶりの優勝は価値あるものだったのだ。
 日本人は特に判官びいきな民族であるから、金に物言わせる巨大な組織を小さな集団が倒すといったような話は特に好むのである。
 まさに日本人好みの価値ある勝利ではないか。まあ、これからクライマックスシリーズも、日本シリーズも待っているが、このフィーバーぶりは半端ない。
 このまま大球団をなぎ倒して、歴史に名前を刻んでいただきたい。まあ、この時点ですでに歴史に名を刻むことにはなっているのだが。
 クライマックスシリーズ、日本シリーズでも神がかった勝利で日本列島を席巻してもらいたいものである。
 いつか私が予言したような、感動の映画になって戻ってきてもらえると、なお嬉しい。
 広島カープ、及びファンの皆さま、関係者の皆さま、本当におめでとうございます。


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2016年09月02日

ワカモノの時代がやってきた

 早いものでもう2016年も残すところあと4ヶ月。
 あっついなぁと強い日差しに目を細めていたかと思ったら、もうそろそろ朝晩、肌寒くなってくるころがやってくる。
 ついこの前まで夏のオリンピックに感動していたのが、今度は冬のオリンピックに心躍らせるようになるのだろう。

 我々にはあっという間の時間だったが、この選手には随分長く感じられたことだろう。
 久しくスポーツ紙1面でお目見えしていなかった石川遼選手。
 ようやく、今週末に行われたライザップ・KBCオーガスタで完全優勝をはたしたのである。腰痛で5カ月も試合から離脱していた期間も、自身、相当辛かったはずだ。
 この間、男子ゴルフ界ではリオ五輪辞退の松山選手やら、五輪に出場した片山選手らの動向が気になってもいただろう。「もし、自分だったら…」とも思っていたに違いない。

 それを乗り越えての完全優勝である。
 完全優勝は、7年ぶり2度目という。まだ24歳で‼7年前と言ったらまだ17歳で、たぶんハニカミ王子と呼ばれて、フィーバー真っ盛りのころだろうか。2009年のサン・クロレラクラシック以来ということだ。
 スポーツ紙1面には「復活」の文字がやはり踊っていた。
 優勝翌日の29日の朝刊は、スポーツニッポン、スポーツ報知、サンケイスポーツ、日刊スポーツが目出度く1面だった。まあ、デイリーと東京中日は不甲斐ない推し団のケツ叩きで忙しく、1面はそちらに割いていたのだが、そこは予想内のことである。
 このプロ野球の勝敗でもりあがる9月に、4紙1面は立派なものである。それだけスポーツ紙の記者たちも喜んでくれたと言ってもよいだろう。

 それにしても。最近の10代・20代は肝が据わっている。
 リオ五輪卓球銅メダルの伊藤美誠選手も、男子フィギュアスケートの羽生結弦選手も、大きな壁があればあるほど、生き生きとしている感じがする。
 「最近の若者は…」と嘆くおじさんたちも多いが、ちょっとやそっとのプレッシャーに潰されない、そんな若者も、これからの日本には必要だということだろう。
 スポーツ紙読者層のおじさんたちも、若者の活躍する姿から、どんどんパワーをもらって、みんなで元気な日本にしていけたら、もっと日本は楽しくなると、1面調査隊は思うのである。

 ちなみに。来週のブログですが。関西のスポーツ紙チェックで出張してまいりますので、こちらはお休みします。


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2016年08月26日

感動をありがとう!

 「勝って騒がれるより負けて騒がれるようになれ」と大相撲の安芸の海に師匠出羽の海親方は言った。

 果たして。
 今回、誰もが金メダルは当たり前だとどこかで思っていた(本当はそんな簡単じゃないことは本人も周囲もよく知っているのだが)。どこかで吉田沙保里は霊長類最強で間違いないと安心しきっていた。多分、本人以外は。
 結果、決勝で敗退した。何度も謝る姿に、こちらこそ「当たり前」だと思ってしまって更なるプレッシャーを与えていたことに、謝りたくなってしまった。銀メダルだってすごいのに、あれほど謝らせてしまって、一国民としても申し訳なさでいっぱいである。
 オリンピックの正式種目からレスリングが外されそうになって、身体を張ってレスリングを残すことに必死になっていたこともあったし、レスリングの知名度をあげるためにバラエティ番組などにも多く出演していた。
 それも負けた要因のひとつだと言われればそれまでかもしれないが、誰よりもレスリングのことを想って、レスリングを引っ張ってきたのだ。吉田選手や伊調選手のV3、V4がなければ、ここまでメジャーな競技になっていなかったかもしれない。
 今回の五輪でも、結果のみでしか取り扱ってもらえなかった競技がいくつもある。地元やその業界では五輪にむけて恐らく壮行会やら開催されて背中を押されてリオ五輪にきたのだろうけど、結果が残せなかったら、スポーツ紙ですら結果のみの扱いになってしまう無情な世界なのだともいえる。

 故に。今回銀メダルでも、いや、だからこそ1面ジャックをした吉田選手なのだろう。冒頭の「負けて騒がれる」選手になるまでレスリングを背負ってきた吉田選手に、「ありがとう」と「おつかれさま」を伝えたい。そして。プレッシャーを跳ね除けて4連覇を成し遂げた伊調選手には、文句なしの「アッパレ」である(すみません、上から目線で)。

 それからもうひとつ。
 「アッパレ」な銀メダル。これはもう、鳥肌モノだった…。
 男子400メートルリレー。元々陸上は好きだが、これほど感動させられるとは思わなかった。改良に改良を重ねてつないだバトンパス。予選でもうまくいったが、それ以上を求めてさらに決勝では改良してバトンパスでつないだ。
 自分のなすべきことをそれぞれが行い、バトンで次につないでいく、それだけのことが人にこんなに感動をあたえてくれるのだなと改めて感じさせられた。
 第3走者の桐生選手がラストのケンブリッジ選手にバトンを渡した後に「いけー‼」と叫んでいた姿は、今でも印象に残っている。そしてケンブリッジ選手も憧れのボルト選手の隣を生き生きと走っている姿は観戦している私たちをもさせてくれた。
 勇気と希望をありがとう、リオ五輪&出場した選手たち。


 それにしても。話が随分逸れるのだが。
 天才は1%の才能と99%の努力でつくられるっていうのは、ちょっと違うと思うのだ。
 何故なら、1%の才能がまず何なのかを見極めるのと、それを引き出してくれる環境があるかっていうことの運も必要なわけだ。
 もし、ジャマイカのボルト選手が、1998年、日韓W杯での日本VSジャマイカ戦での勝利を見て感動し、「オレもサッカー選手になるぜ‼」と思っていたら、運動神経は抜群だろうからそこそこの選手にはなったかもしれないが、こんなに世界の歴史に名前を刻む人にはなっていなかっただろう。
ケンブリッジ飛鳥選手だって、あの端正な顔立ちと姿から、やはりモデルのスカウトをされたことがあるらしい。スカウトマンは、たしかに彼の仕事としては間違っていなかっただろう。ケンブリッジ選手、実際のところモデルとしてもやっていけただろう。だが、こんなに世界の大舞台で大活躍するほどの人にはなっていなかったかもしれない。
例えば、高校野球の清宮君だって、お父さんの影響でラグビーにしか興味を持つことがなかったら、高校野球であれほどスポーツ紙の1面をかざることはなかっただろう。お父さんがラグビーと野球と両方をさせてきたのが、今の清宮君を作ってくれたのだ。
錦織選手も、もし同じラケット競技で卓球に興味を持っていたら、これほど世界的に有名な選手にはなっていなかったかもしれない。そして、彼のジュニア時代にこの子は世界で活躍する子になると一目見て感じたコーチに出会っていなければ、アメリカにジュニア時代から留学なんて考えなかっただろう。

すべてはその競技との出会いと、引き出す環境だなと思う。
それを考えると、重量挙げの三宅宏実選手が最後にバーベルにハグしていた姿や、ボルト選手がトラックに何度もキスしていた姿が、とても心にしみてくるのだ。
今までの、出合ってきたすべてに感謝。わたしも、常日頃から色んな事に感謝していようと思う。



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2016年08月25日

あえてのSMAPなのか、この時期に

 このリオ五輪真っ只中、そして日本勢メダルラッシュの中、社会的には終戦記念日・お盆が近づいてきている中、よもやの発表。半年前に収束したかにみえたSMAPの解散。
 結局、本当に解散という結末になった。

 うがった見方をすれば、リオ五輪の最中だから、きっとスポーツ紙もワイドショーもそちらを大きく取り上げるだろうという考えがあったのだろう。また、週刊誌もこの時期、合併号などで発売がずれることが多い。それを狙ったのではないかというコメンテーターもいた。

 だが、それはこの前の解散騒動の反省ができていないと、私は思った。
 何故なら、NHKの錦織圭選手が準決勝でマリー選手に劣勢で苦戦中の中、ニュース速報が入るくらいだったのだ。そして翌日のスポーツ紙はデイリースポーツもガッツリ一面で、文句なしの1面ジャックだった。
 1日前の13日の1面、水泳女子200M平泳ぎで、24年ぶりの金メダルを獲った金藤選手ですら、デイリーが阻んで5紙止まりだった。この14日だって、柔道男子で原沢選手が銀メダル、女子柔道で山部選手が銅メダルと、輝かしい成績を残したのである。
 それでもなお、SMAPだった。社会的大損失といえば、そうなんだろう。実際、大きく芸能関係・音楽関係の株価は大きく揺らいだ。だが、オリンピックのメダルだって、負けないくらい日本経済に大きく影響するではないか。あまりにメダリストたちが不憫である。

 …それとも柔道ではダメだったのだろうか。今回の柔道代表は選手の若返り、井上監督のネームバリューからしても1面を獲れる可能性はしっかりあったのだが。やはり日程的に体操の絶対王者内村選手の活躍の影になってしまったのだろうか。
 もはや内村選手の輝きは、他のスポーツのメダリストらをも陰にしてしまうようだ。
 実際、個人総合で奇跡の大逆転金メダルを内村選手が獲った翌日の12日朝刊は、当たり前のごとく、1面ジャックだった。まあ、本当に観戦しているこちらもドキドキハラハラ、ワクワクさせられて熱狂したのだが。1面ジャックもうなずける面白さだった。

 他の競技も面白かったのだが、1面ジャックにはあと一歩というところだった。96年ぶりに日本男子テニスで日本にメダルをもたらした錦織選手ですら、5紙止まりである。しかも‼驚くべきは、阻んだのはデイリースポーツではなかったのである。なんとも中立的立場であるはずのサンケイスポーツに阻まれたのである。この日のサンスポの1面は…元プロ野球選手豊田泰光さんの訃報だった。…いや、まあ、訃報記事にイチャモンつけようってわけではないのだが。この、「おお!デイリーも1面‼それじゃあっ」ってノリに乗った瞬間だったため、拍子抜けしてしまったというか。
 ここは、世界ランキングに影響しないのにあえて日本代表として壮絶な戦いをしてメダルをもぎ取った錦織選手に1面ジャック賞をあげたかったなあと思うのは、私だけではあるまい。

 それにしても、今回の五輪は、記者の方々も困るくらいに全般的に活躍してくれている。もちろん、ロシア勢が全くいないというのも、多少はあるだろう。それでも、色々なスポーツで、今までの努力が実ってメダルに繋がっているというのは、やはり嬉しいものである。
 一人でも多くの笑顔のアスリートが増え、一人でも多くの国民が勇気づけられるような、そんなスポーツ紙1面を、残り1週間もないが、期待している。


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2016年08月12日

日本人金1号、日本人スポーツ紙ブログ1号

いよいよリオ五輪が開幕した。治安やデング熱やらで開幕までは不安だらけの五輪だったが、開幕して見ればやはり世界のスポーツの祭典で、ナショナリズムの血が騒ぐってものである。
 
 今週はオリンピックの話題で持ちきりである。
 が、ここに食い込んできたのは、イチローのメジャー通算3000本安打の大記録達成。ちょっと時期が悪かったかな、と5紙1面で終わってため考えたのだが、実際はいつものデイリースポーツに阻まれただけである。デイリースポーツはとくにリオ五輪を1面にしていたわけではなく、現在絶不調の阪神タイガースの金本監督のインタビューを載せているのである。…イチロー、元はオリックスだったのに。というわけで、1面ジャックは惜しくもならず、結果、リオ五輪にブログは集中していきたい。
 本当は水泳の萩野選手に続き、既に金メダリストが誕生しているのであるが、今回は見送らせていただく。
 現状のところ、体操が団体で金、速報で個人総合で内村選手が金、15日の種目別のゆかでの白井選手と内村選手の決勝の結果待ちもあったりして、それはそれで内村選手の種目別あわせて3冠なんか獲っちゃったりしたら…なんて妄想は無限大に膨らんでくるわけで。
 ゆえに、日本金メダリスト第1号獲得の萩野選手に焦点をあてさせていただく。

 いや、年をとってますます涙もろくなったせいか、萩野選手と瀬戸大也選手(自由形400銅メダル)のライバルでありながら親友でもあるという、青春そのもののこれまでの歴史などが新聞でもテレビでも紹介されると、やはりグッと胸にくるものがある。
 ただでさえ、4年に一度というプレッシャーの世界で最も有名なスポーツの祭典である。緊張しないわけがない。それでもふたり揃ってワンツーフィニッシュと誓っていたという。彼がいたから今の自分がいるとお互いが認め合っている。そういう関係が、とても羨ましいとすら思う。
 どのメダリストのインタビューを見ていても思うのだが、やはり色んな辛いことや困難を乗り越えてきた彼らだからこその言葉の重み、言葉が詰まったその沈黙すら、苦難を乗り越えてきたであろう過去を想像させられ、観ているこちら側も泣けてきてしまう。
 スポーツというのは、どんな人でも感動させられるということが改めて感じられた。

 日本時間で21時くらいに始まって、丁度良い時間であり、朝起きたらメダルラッシュなんていう日も続いている。朝から感動と笑顔で出勤できるという日本国民へのご褒美のような彼らの活躍に、ここ最近は感謝しまくりである。
 まだまだ五輪に出場しているアスリートの闘いは続いている。慣れない土地での疲れもあると思うが、今までの練習の成果を十分に出して、日本に勇気と感動を分けていただきたく、地球の裏側から熱い声援を届けたいと思う。
 ファイトだ、ニッポン‼
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2016年08月05日

悪童にも愛された角界の神様

 ここ最近、ブログで訃報を扱うことはあえて避けてきた。
 が、今週は扱わざるをえない。

 千代の富士が亡くなったのである。まだ61歳の若さであったから、現役時代の記憶もまだ我々の中にしっかりと残っている。
 8月1日の朝刊はこの元横綱千代の富士が5紙1面だった。惜しかった。デイリースポーツがやはり阪神を1面にしていたのだが、見出しの横の部分に差し込みの中面見出しを載せていて、そこには「千代の富士死す」とあった。隣の1面見出しのフォントと同じ大きさで、黄色と赤を基調にしたデイリースポーツには珍しく、白地に紺の文字だったから、実際は本見出しよりも目立っていたかもしれない。駅売りによくあるような斜めにくるっと巻かれたスポーツ紙の売り場の並び方だと、1面ジャックに見えていたかもしれない。

 「巨人、大鵬、卵焼き」の元横綱大鵬が亡くなったのは2013年1月19日。翌日、大鵬のときは1面ジャックだった。
 それに匹敵するくらいの扱われ方だったと、千代の富士及び千代の富士の関係者の方は思っていただいてよろしいかと思う。
 いや、寧ろメディアの露出では、記憶に新しいだけに、若いアナウンサーたちも思い入れを語っていたのが印象的だった。
 例えばTBSの朝の情報番組の司会を務める夏目三久アナも、彼女の祖母も母親も千代の富士の大ファンで、小さなころから自分もファンになっていたとコメントしていた。彼女の祖母は、幼き夏目アナに「本当の男の色気っていうのは、こういう人を指して言うんだよ」と伝えたそうだ。
 また、日本のメディアや相撲界と決していい関係を築いてきたわけではなかった元横綱朝青龍が目を潤ませながらコメントしていたのも心に響いた。Twitterでも「涙が止まらない」とか「モンゴルにきてイトウを釣る約束は?」とか「憧れの力士、角界の神様、横綱たちの横綱」とコメントしている。
 いかにこのやんちゃな悪童に愛されていたかが分かる。
 実際、朝青龍は目標とする横綱は千代の富士だったようで、後輩の力士らにも、千代の富士のビデオを見せ、勉強させたという。

 そんな千代の富士の訃報記事は、やはりデイリースポーツの扱いを見ても、準1面ジャック賞と呼んでも相応しいだろう。
 我々からはそんな賞しか差し上げられないが、どうか心安らかに。ご冥福を、一同お祈り申し上げる所存です。


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2016年07月29日

日米通算200勝じゃけぇ

 …冒頭のタイトル、決して広島県民をおちょくっているわけではなく、カープ愛に寄り添うカタチで書いてみたところ、こうなっただけである。

 そう、大リーグから日本のプロ野球に戻ってきた黒田投手が今週、ようやく日米通算200勝をあげた。日米通算で200勝の大台にのったのは、野茂英雄以来2人目だそうだ。パイオニア野茂から何人もの投手が海を渡ってチャレンジしてきたが、200勝というのは、結構大きな壁なようだ。
 ちなみに、日本国内のみでの投手だと、200勝以上上げた選手は24人である。
 
 イチローが日米通算で大記録を成し遂げたときは、一部の関係者から日米通算は認めない的な発言が飛び出したものだが、今回はそれをパロってイチローからも祝福の声が届いた。「日米合算なんて俺は認めない‼」と。もちろん、祝辞である。

 その黒田投手の200勝目の相手は何とデイリースポーツの推し団、阪神タイガースである‼7月24日の朝刊、これは久々の1面ジャックなるか⁉

 案の定、デイリースポーツは「黒田に200勝目を献上」と負けた側から目線の1面だったが、1面が黒田の200勝だったことには変わりない。
 これで…と思ったがやはりもう一枚の壁は厚かった。トーチュウである。
 しかもファンに平田が怒鳴っている写真が1面。見出しは「竜ファンも選手もイライラ」。今週、タイガースと最下位争いを続けている中日ドラゴンズ。ファンがビシエド選手へヤジを飛ばしたことに怒った平田が観客席に向かって怒鳴ったのである。
 まあ、水曜日には最下位タイになっているときなので、黒田の200勝おめでとう、どころではなかったのだろう。

 1面調査隊からひとつ言えるのは、どうぞ、選手とファンは仲良く、ということだろうか。阪神ファンはタイガース愛だからと結構ヤジを飛ばしているイメージが強いが、どうも他の球団となると心配になってしまう。それにトーチュウの記者だって、トーチュウの読者層はほとんどがドラゴンズファンかモータースポーツファンのどちらかだろうから、ファンが球団離れしていくのは避けたいところだろう。
 イライラするのはわかるが、ここはひとつ、スポーツ紙の未来のために。仲良くしていただけたら、と思う1面調査隊であった…。


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2016年07月22日

さよなら、PL。また逢う日まで

 タイトルそのままの本日のブログになるのだが。甲子園春夏7度の優勝経験のある野球部名門PL学園が、東大阪予選の初戦であえなく敗退した。
 
 どうやら「廃部」ではないらしく、「無期限休部」ということらしい。

 それでも、学園本体自体の存続も危ういという話もあり、復活への道のりは厳しそうだ。数年前から、野球部内での校内暴力が問題となって、対外試合が禁止となったり、厳しい世論にさらされてはいたのだが、よもや休部になるとは…。
この最後の試合にはPL学園出身のOBらが駆けつけ応援したようだが、その声も届くことなく敗戦となった。
 ちなみに、PL出身の選手、名門だけに大物ばかりである。ドジャースのマエケンをはじめ、福留孝介選手、松井稼頭央選手、そして有名な「KKコンビ」、桑田真澄氏、清原和博氏ら。
 さすがにこの名門が初戦であっけなく散ってしまったとはいえ「無期限休部」となり、スポーツ紙記者も胸に訴えるものがあったのだろう、初戦敗退結果でありながら、スポーツニッポン、サンケイスポーツ、日刊スポーツの3紙が16日朝刊の1面で別れを惜しんでいた。
 皮肉にも、PLの校歌には最後のサビの部分「ああ PL PL 永遠の学園 永遠の学園」とある。…野球部は永遠の野球部とはならなかったようだし、学園自体の存続危機もうわさされている。
 永遠の学園となるのか、否か。

 とりあえず、スポーツ紙1面記者からは1面をプレゼントという形で餞別を送ったようなので、1面調査隊もそれに便乗してブログにて贐の言葉を贈らせていただきたい。
 さらば、PL。また逢う日まで。


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2016年07月15日

オコエ君VS清宮君、次世代の怪物対決

 プロ野球では、年に一度、セ・パに分かれてオールスターゲームが開催されている。
 そして昨日14日、その前夜祭として、その年のドラフト1・2位で入団した選手、話題性のある選手を極力出場させ、東西に球団を分けてゲームをするフレッシュオールスターゲームが開催された。こちらも毎年、盛り上がっている。
 ちなみに、高校生からドラフト入りした年にMVPを獲った選手には、大リーグで活躍するイチロー選手や青木選手、日本ハムの中田翔選手がいる。

 今年の話題は、もちろん楽天イーグルスに入団したオコエ選手。ああ見えて18歳(ああ見えては失礼か)。いつも明るく元気で、非常に応援したくなる選手である。…願わくば、このままの明るさで野球界を引っ張っていってもらいたい。
 話が逸れるが、イチローやマー君も、若かりし頃はものすごく物腰柔らかく笑顔の絶えない好青年たちだった…いつごろからかメディアに対してぶっきらぼうになってきたのが、少し寂しい。
 イチロー選手が笑顔でとんがりコーンのCMに出演していたり、日産のCMで「一路(いちろ)、日産へ‼」とダジャレを言っていた(言わされていた?)のをご存じの方も、まだまだいらっしゃるだろう。少し、あの頃が懐かしく思われるのは私だけではあるまい。
 まあ、わたしの勝手な意見であり、職人っぽく、メディアのしょうもない質問には冷たく接する知的な感じを好むという方もいらっしゃるだろうから、そこはゴリ押ししないのだが…。オコエ君には、これからも笑顔の似合う明るい選手でいていただきたく、一言書かせていただいた。

 そんなオコエ君、昨日のフレッシュオールスターで大活躍をした。それなりに他の選出された選手らも、みな甲子園で活躍していた面々である。その中で、中越え二塁打、三盗、タイムリーヒットと、打って走って、の大活躍だったのだ。格の違いを見せつけられた感じである。
 MVPも期待されたのだが、残念ながら3ランを放った巨人の岡本選手が選出され、オコエ選手は優秀賞に終わった。
 それでも記者が取り囲むのはオコエ選手。そして記者からオコエ選手に質問。「新聞の1面に取り上げられそうですか?」
 しかし、オコエ選手、事前に終わっていた東京都の予選で怪物ルーキー早実の清宮君が本塁打を放っていたことを知っていたので、「清宮君には100%勝てないです」と応じた。
 結果はと言えば、オコエ選手のコメント通り、スポーツニッポン、スポーツ報知、日刊スポーツ、サンケイスポーツの4紙清宮君。他はそれ以外。

 まさに清宮フィーバー。オコエフィーバーが起きてもおかしくないくらい、このフレッシュオールスターは活躍してくれたんだけれど。
 これだけ活躍したんだから、少しはスポーツ紙1面で報いてあげたい、と何だか親心のような、そんな気持ちになってしまったのは私だけではないだろう。
 
 がんばれ、オコエ選手‼フレッシュな明日のスターであることは間違いない‼


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