2016年03月25日

高級焼肉弁当の行方 ―モラルかMOTTAINAI精神か―

 週末に、ダウンタウンの松ちゃんがMCをつとめる「ワイドナショー」という番組をやっているのをご存じだろうか。有識者たちの集まりではないので、通常のワイドショーのような「良い子」ちゃん意見ばかりでなく、結構世の中の正義感に真向に反対する意見も飛び交うような番組である。そしてその中には現役高校生のコメンテーターも毎回ゲストで呼ばれる。
 今週末の放送で、ここ最近の文春のスクープの話になったのだが、またもやベッキーとゲスのボーカルの話がでて、今現在若者の間でそんなにベッキーやゲスの話題が出ているのかという質問に、現役高校生が「全くない」と話していた。

 世間というのは、どうやら旬な話題の移り変わりが激しいようだ。
 だが、この話題には、しばらく食いつくらしい…。
 清原被告―。
 悲しいかな、甲子園のヒーローが、もう元選手とも、「氏」すら付けてもらえない。犯罪者としての「被告」表記で見出しを飾ってしまうとは。

 この話題をブログで引っ張るのもそんなに好ましくはないのだが、出所してきちゃったもんで、各紙また1面オンパレードで、書くしかなかったのである。
 さすがにトーチュウとデイリーは出所してからの行動には食指が動かなかったのだろう、とりあえずいつも通り、それぞれ中日ドラゴンズと阪神タイガースが1面を飾っていた。

 さて。それが18日の朝刊。事件は、20日に起きた。
 清原被告が治療のため入院した千葉県の病院の前に、報道陣が殺到していたのだが、20日、その報道陣らに高級焼肉弁当30個が差し入れられたらしい(6万円相当というから、すごい)。

 これに1面で反応を示したのは、何とスポーツニッポンだけだった。そしてどうやらスポニチ記者はこれらを食したらしく、食レポが事細かに1面につらつらと書かれてあった(詳しくは21日の朝刊をご覧いただければ)。

 対してモラルをタテに「我々は食べなかった」と困惑しながら中面で触れているスポーツ紙がほとんどだった。で、病院の受付に返したらしいのだが、もらっても病院は困るわけで、その処分に双方が焼肉弁当をババ抜きのジョーカー扱いしていたようだ。そしてスポニチ以外は1面で大きく取り扱うこと自体はばかられたようである。

 すると、今度は農家からマスコミに対して非難の嵐(詳しくはポストセブンをご覧いただきたい)‼
 まあ、折角お米も野菜も肉も、高級弁当に使われるくらいだから高級な材料を使って作られているわけで。それらがほとんど手をつけられずに処分されたという報道は、それなりにお怒りポイントでもあったのだろう。

 …ただ、それはマスコミも病院関係者もちょっと可哀想な。八つ当たりをされている感がする。スポニチはスポニチで、「餌付けされた」とか何とか、色々非難されているし。何が正解かは人それぞれだろうが、とりあえず、「事件は紙面で起きているんじゃない、病院前で起きているんだ‼」ってことだろうか。そして事件の引き金はやはり清原被告…という。

 プロ野球開幕直前に、あまり気分がよくない話題が続いているが、いよいよ来週から開幕である。
 報道陣もプロ野球関係者も様々な情報で国民を「踊ら」せないよう、気持ちを新たに、国民に元気を与えていただければ、と思う。


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2016年03月18日

野球界の危機管理能力

 野球界が、揺れている…。
 そして、ここで番宣ならぬ「社宣」をさせていただきたい。
 球団の広報の方‼今、危機管理の手腕が問われている‼このブログをたまたまご覧になった球団広報の方、是非とも弊社に一声。この金銭授受に関する記事を、業界NO1の媒体数を誇る弊社の調査対象媒体から拾い集めて差し上げます。そこからの分析業務なども引き受けておりますので、ご参考までに。
ちょっと前に「リスクの神様」なんてドラマがあったかと思いますが、決して対岸の火事ではなく、身近な火の粉であることをこころしておいた方がよいでしょう。今や危機管理は企業にとって最重要課題とも言えましょう。先月発行された『広報会議』でも、危機管理特集を組んでおりましたので、興味がある方は、是非ご覧になっていただければ、その重要度が感じられるかと思います。

では、今週の1面に移りたいと思う。

 今週、今までやり玉に挙がっていた巨人だけでなく、何と西武・阪神・ソフトバンクの球団でも、試合前の円陣やらで金銭授受が行われていたというからスゴイ。その金額も、1回で一人5000円とか。普通のコンビニ店員の時給が900円だとしたら、6時間くらい拘束されて働いて得られる収入だ。ポンと毎回出し合っていたっていうのは、やはり金銭感覚が世間とは大幅にズレていると言われても仕方あるまい。
 巨人が叩かれていた間はほとんど食指を動かさなかったデイリースポーツも、さすがに阪神でも金銭授受報道は1面にせざるをえなかったようだ。3月16日の朝刊見出しには「阪神でも金銭授受」。担当記者は、さぞかし辛かっただろうなあとその胸を内を察するのだが、
実はこの日、他のスポーツ紙でも巨人以外でも発覚したこの事実を1面にしていた。スポーツニッポン、スポーツ報知、サンケイスポーツ、日刊スポーツで。ただ、この4紙にはもう1球団、西武の名も。デイリースポーツは西武に見出しでも1面文中でも全く触れていない。あまりのショックだったのだろうか。
「我々のタイガースがぁぁぁ…」といったような。まあ、中日ドラゴンズが関わっていなかった(今のところ)せいか、東京中日スポーツの見出しは全く関係ないものだったので、他球団でも発覚というニュースは、1面ジャックはしなかったのであるが。

ショックのあまり、タイガース離れの危険を感じていたのだが、デイリースポーツの立ち直りは意外に早かった。翌日の1面はもう既に金銭授受問題から離れて、高山選手の猛打ショーだった。
この不屈の精神がなければ、これほどアクの強い球団を見守り続けるのは難しいのだなあとしみじみと感じさせられた1週間であった。



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2016年03月11日

ナベツネの1面ジャック

 去年10月に発覚した、巨人現役選手の野球賭博事件。
 その事件がまた再燃した。

 そして10月の発覚時には何日も何紙かで1面になっていたにも関わらず、なんと1面ジャックには至らなかったのだ。10月7日、巨人全選手に聴取という記事がデイリースポーツを除く5紙で1面を獲っていたのが最高だったような。
 だが、今回4人目の発覚でなんと、3月9日付において1面ジャックをしてしまったのである。
 4人目の高木選手が物凄い選手ということか。いや。さにあらず。確かに6勝0敗1Sで記録もすごいし、出身校もゴジラ松井と同じ星陵高校なのだが、恐らくそれだけでは1面ジャックはできない。
 何せ、1面の写真を大きく飾っていたのは、高木選手ですらないのだから。
 齢89歳になる「ナベツネ」こと渡辺恒雄最高顧問ほか2人のトップが引責辞任したことが1面ジャックになるくらいの激震ネタだったのである。
 一時代の終焉を感じざるをえないだろう。監督もどんどん若返っていく中、ナベツネ氏だけはそこに居続けたのだから。世論の悪評がいかに高くとも、ものともせずトップの座に君臨できたあの鉄のハートも、今回ばかりは辞めざるをえなかったのだなあと思うと、さすがに今回の事件の大きさを感じてしまう。

 10月7日の全員聴取へ、の聴取が甘かったのか。
 それとも、今回もネタを掴んだ、スプリング・センテンス(と呼ばれて芸能人らから恐れられているor迷惑がられている)こと週刊文春の執念の強さが勝ったのか。
 どちらにせよ、マンモス球団巨人の、詰めの甘さが露呈してしまったカタチである。

 野球界のドンも、こんなカタチで幕を引く人生だとは、思いもしなかっただろうなあと少し感慨深く思ってしまう。いや、寧ろ1面ジャックしての幕引きで、らしいっちゃらしいかもしれない。最後までヒールなイメージで貫いたというか。
 ちなみに、10日付の朝刊も続報で1面をほぼ乗っ取っているのだが、さすがにデイリーを2日連続で1面にするのは出来なかったようだ。デイリーを除く5紙1面で終わっている。ただ、この話題はしばらく続くであろう。第2、第3の高木選手が出てきてもおかしくないし、その数・ネームバリュー度合いによっては1面ジャックが再びされることも予想される。
 開幕直前に、何とも暗い話題である。来週あたり、日本を明るくするような話題を、我こそはと思うアスリートは提供していただければ。ただし、デイリースポーツを攻略できないと、1面ジャックは難しいことだけは肝に銘じてほしい。



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2016年03月04日

出場への執念

 今週、話題になったのが、五輪出場をかけた試合結果や執念だろうか。

 まず、2015年暮れに電撃引退発表した澤穂希選手の抜けたなでしこジャパン。今週、五輪出場をかけた予選が始まった。女性の年齢に触れるのは大変申し訳ないのだが、当然澤選手が抜けると、チームの平均年齢も下がる。が、待っていた結果は初戦黒星、2戦目ドローで、既にこの時点で自力出場権は失せてしまったのだ。
 澤選手がいないだけで?そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。最後のほうはベンチ要員だったにせよ、精神的支柱であったことは確かだし、外から的確なアドバイスをしてくれていたのかもしれない。新しくなった主将がどうこう、ではないのだろう。世代交代って、意外に難しいのだ。私自身、ずっと体育会系の部活動をしていたのでよくわかる。少し違うだけで、全然違う絆というか、連帯感になる。良くも悪くも。寧ろ、常に強豪でいられる学校が不思議だったくらいだ。
 まあ、そんなわけで年始早々、あれほどメダル確実視されていた女子サッカーが早くも出場に黄色信号がついたのである。
 とは言えどもまだ黄色信号が点灯くらいなので、この一週間でなでしこを1面にしたのはスポーツニッポン2回、スポーツ報知1回という、悲しい注目度の低さ。
 ここから奇跡的に今上位の国が立て続けに負けてなでしこが出場とかになったら、奇跡の1面ジャックもありうるかもしれない。
 自力優勝、自力出場権が消えた国・チームが優勝・出場するケースって、どれくらいあるんだろう。
 スポーツではないけれど。いつだったかM-1グランプリで敗者復活戦から勝ち上がったサンドウィッチマンが優勝したことがあったっけ。ああ、2015年のトレンディ・エンジェルの優勝もそういえば敗者復活戦から勝ち上がったんだった。
 M-1に関していえば、意外に確率が高いともいえる。
 まあ、M-1と一緒にするなと怒られそうなのだが。

 逆に五輪出場に執念を見せて話題を掻っ攫ったのが、高橋尚子の金メダル以来の注目度を集めた福士加代子選手。
 1月末に行われた大阪国際女子マラソンで今のところ唯一、五輪派遣設定記録を上回るタイムで優勝したのだが、選考レースがまだひとつ残っていたために、陸連が内定をださなかった。
 で、福士選手は中ひと月ちょっとというレース日程でありながら、最終レースの名古屋に出場のエントリーをしたのである。部外者から見ると、一種の脅迫なのだが。陸連側は体調面も踏まえてエントリーを取り下げるよう、今までもコメントをしてきたのだが、それでも強行出場しようとしていた。
 女子マラソンの出場にかける意気込みって、昔から狂気すら感じていた。古くは松野明美選手と有森裕子選手の闘い。多分、今の若い人は知らない。松野明美ってバラエティにたまに出てくるおばさん、くらいのイメージか。いや、すごい人だったんだ、実は。駅伝で小柄ながら次々とごぼう抜きしていく姿。
 結局出場したのは有森選手で、しかも2大会連続のメダル獲得(銀と銅)。陸連の判断は結果、間違っていなかったわけだ。だが、こういう執念があってこそ生まれた結果だったかもしれない。全て、結果論にすぎないけれども。

 執念があるものが勝つのか、それとも出場権を得た段階で燃え尽きてしまうパターンなのか。色々あるけれど、そういうのを保っていくのって、やっぱりスゴイ。

 五輪には、そこに至るまでのドラマが、まだまだある。これからもしばらくスポーツ紙の1面でそのドラマを見せてくれるに違いない。


posted by 調査担当 at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ紙情報(調査Henryより) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする