2016年03月04日

出場への執念

 今週、話題になったのが、五輪出場をかけた試合結果や執念だろうか。

 まず、2015年暮れに電撃引退発表した澤穂希選手の抜けたなでしこジャパン。今週、五輪出場をかけた予選が始まった。女性の年齢に触れるのは大変申し訳ないのだが、当然澤選手が抜けると、チームの平均年齢も下がる。が、待っていた結果は初戦黒星、2戦目ドローで、既にこの時点で自力出場権は失せてしまったのだ。
 澤選手がいないだけで?そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。最後のほうはベンチ要員だったにせよ、精神的支柱であったことは確かだし、外から的確なアドバイスをしてくれていたのかもしれない。新しくなった主将がどうこう、ではないのだろう。世代交代って、意外に難しいのだ。私自身、ずっと体育会系の部活動をしていたのでよくわかる。少し違うだけで、全然違う絆というか、連帯感になる。良くも悪くも。寧ろ、常に強豪でいられる学校が不思議だったくらいだ。
 まあ、そんなわけで年始早々、あれほどメダル確実視されていた女子サッカーが早くも出場に黄色信号がついたのである。
 とは言えどもまだ黄色信号が点灯くらいなので、この一週間でなでしこを1面にしたのはスポーツニッポン2回、スポーツ報知1回という、悲しい注目度の低さ。
 ここから奇跡的に今上位の国が立て続けに負けてなでしこが出場とかになったら、奇跡の1面ジャックもありうるかもしれない。
 自力優勝、自力出場権が消えた国・チームが優勝・出場するケースって、どれくらいあるんだろう。
 スポーツではないけれど。いつだったかM-1グランプリで敗者復活戦から勝ち上がったサンドウィッチマンが優勝したことがあったっけ。ああ、2015年のトレンディ・エンジェルの優勝もそういえば敗者復活戦から勝ち上がったんだった。
 M-1に関していえば、意外に確率が高いともいえる。
 まあ、M-1と一緒にするなと怒られそうなのだが。

 逆に五輪出場に執念を見せて話題を掻っ攫ったのが、高橋尚子の金メダル以来の注目度を集めた福士加代子選手。
 1月末に行われた大阪国際女子マラソンで今のところ唯一、五輪派遣設定記録を上回るタイムで優勝したのだが、選考レースがまだひとつ残っていたために、陸連が内定をださなかった。
 で、福士選手は中ひと月ちょっとというレース日程でありながら、最終レースの名古屋に出場のエントリーをしたのである。部外者から見ると、一種の脅迫なのだが。陸連側は体調面も踏まえてエントリーを取り下げるよう、今までもコメントをしてきたのだが、それでも強行出場しようとしていた。
 女子マラソンの出場にかける意気込みって、昔から狂気すら感じていた。古くは松野明美選手と有森裕子選手の闘い。多分、今の若い人は知らない。松野明美ってバラエティにたまに出てくるおばさん、くらいのイメージか。いや、すごい人だったんだ、実は。駅伝で小柄ながら次々とごぼう抜きしていく姿。
 結局出場したのは有森選手で、しかも2大会連続のメダル獲得(銀と銅)。陸連の判断は結果、間違っていなかったわけだ。だが、こういう執念があってこそ生まれた結果だったかもしれない。全て、結果論にすぎないけれども。

 執念があるものが勝つのか、それとも出場権を得た段階で燃え尽きてしまうパターンなのか。色々あるけれど、そういうのを保っていくのって、やっぱりスゴイ。

 五輪には、そこに至るまでのドラマが、まだまだある。これからもしばらくスポーツ紙の1面でそのドラマを見せてくれるに違いない。




posted by 調査担当 at 17:58| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ紙情報(調査Henryより) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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