2016年10月28日

黒田VS大谷 1面対決も延長戦

 今週から、日本シリーズが始まった。
そして思いがけず先週に引き続き黒田VS大谷という構図になった。
 しかも、黒田選手は投手としてだが、大谷選手は何と代打での1面である。
 日本シリーズ第3戦、黒田投手が先発したこの試合で、延長10回、代打で回ってきた大谷投手が、なんとサヨナラ弾を放ったのである。
 なんと「持っている」男なんだろうか。
 第1戦に先発出場も、完全アウェーの広島の熱気に気おされたのか、3失点KOで黒星がついてしまった大谷投手。それで逆に打者として火がついたのかはわからないが「とられた分の倍はとりたい」といって、有言実行した形だ。半沢直樹ばりではないか。「やられたらやり返す‼倍返しだ‼」というセリフを是非に言っていただきたかった。
 日本シリーズが始まる前に黒田投手は今季限りでの引退を発表していた。この第3戦は事実上の最後の試合だった。6回に足の張りを訴えてマウンドを降りたが、他のナインたちも含めて黒田投手に勝利を捧げたかったであろう。その広島の選手やファンたちの気持ちをも圧倒する、大谷選手の運と実力。
 野球の神様がいるなら、愛されているだろうなあと思わざるをえない。
 まあ、黒田投手も自分が引退するからって対広島戦で手加減されても、逆に引退しても後味が悪くなってしまうだろう。
 あれだけのスーパースターに全力で向かってこられた最後の試合は、黒田投手にとっても思い出深い、プロとして最後の試合にふさわしいと思えるものになったであろう。

 プロとプロとの本気のぶつかり合いで、2−2のタイまで持ち込んだ今年の日本シリーズ。野球ファンのみならず、皆がわくわくできるような、そんなシリーズになっているようだ。いよいよ、再度場所を広島に移して、最終決戦が行われる。これで、名実ともにどちらが1面ジャックに値する器か、判明する…。
 来週の結果に、乞う、ご期待あれ。


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2016年10月21日

黒田VS大谷、世紀のセ・パ1面ジャック対決‼

 今は何はともあれ、野球だ。
 日本人は、とかく野球が大好きだ。
 だから今週は野球が1面だらけでも、許してあげていただきたい。

 何せ、先週は一足先に広島が日本シリーズ進出を決めた。25年ぶりという干支を2週もまわった長期間にわたる地元愛の勝利である。スポーツ紙が盛り上がらないわけがない。
 その広島、日本シリーズ進出決定は、トーチュウに阻まれ、残念ながら5紙1面で終わってしまったのだが。トーチュウは中日がクライマックスシリーズにすら進出できなかったからか、クライマックスシリーズそのものに興味を失ったようにみえた。なぜなら、この日1面にしていたのは来季の成績に大きく影響が出てくるであろうドラフト予想だったからだ。

 そんなトーチュウをも、そして阪神・広島というデイリースポーツのおひざ元ではないばかりか、セ・リーグですらないパ・リーグが、1面ジャックをするという快挙を成し遂げた。
 それも、個人選手名で。日本ハムの大谷投手である。まさに、投手・野手での二刀流というだけでなく、セ・パともに心をつかむ二刀流である。今週はこれでブログは決まりだな、と思っていたところ、その二日後、今度はセ・リーグの投手が個人名で1面ジャックをすることになった。
 もうお分かりだろう。…まあ、タイトルもまさにそれなのだが。

 このブログがアップするころには、知らない人はいないであろう、黒田投手の引退発表。
 これはスポーツニッポンやサンケイスポーツなどの推し団がないスポーツ紙だけでなく、トーチュウもデイリーも黒田投手のアップの写真とともに引退の文字をはっきりと浮かび上がらせる趣向だった。
 海を渡って大リーグで活躍後、あちらでのオファーを断って、野球人生の最後を日本で迎えたサムライ、黒田投手。25年ぶりに古巣に優勝という大きな贈り物とともに去っていくなんて、まさに「男気」黒田である。
 スポーツ紙の読者層のハートを掴むには、この男気が必要なのだろう。

 こうしてセ・パ両エースが1面ジャックを果たしたので、延長戦突入となる…。日本シリーズで、黒田投手と大谷投手がどのような結果を残すかで、1面対決は決着が着くであろう。乞う、ご期待である。



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2016年10月14日

ハリルジャパンの新聞各社の評価 & おまけ「全国紙の読者層」考察

 スポーツの秋。盛り上がるスポーツ紙‼
 クライマックスシリーズが、絶好調である。毎日のように1面を飾っている。日本の期待の星、大谷投手も投手でもバッターでも絶好調。スーパーヒーローである。

 そんなクライマックスシリーズがスポーツ紙1面を席巻している今週、ある大きな大会の予選があった。…もう負けられない、サッカー日本男子代表の、ロシアW杯出場をかけたアジア予選である。今回の相手はオーストラリア。そしてアウェー戦。背水の陣で臨んだこの1戦。結果はというと、ドロー。

 さて。この結果を、スポーツ紙各紙がどうとらえたか。
 それによって、物事の見方というのは変わってくる。
 よく自己啓発本やビジネス書にある、「コップに入っている半分の水を、まだ半分あると捉えるか、もう半分しかないと捉えるか。それによって、その後の行動に大きく変化が現れる」というものと似ている。

 ちなみに、このハリルジャパンの敵地でのドロー試合を1面で取り上げたのはデイリースポーツを除く5紙。各紙の見出しは以下の通り。

スポニチ:喜べない勝ち点1 3戦連発 PK献上
スポーツ報知:組織で封じた豪の「高さ」 ドロー奪った‼自主的5バック 脱ハリル
サンスポ:年内続投!延命ドロー ハリル監督
日刊スポ:選手交代も無策ドロー ハリル監督進退会議
トーチュウ:してやったり‼敵地で豪州と1−1 ハリル監督 上出来ドロー

 ドローで終わったことを評価しているのがスポーツ報知、サンスポ、トーチュウ。ドローで終えたことを非難しているのがスポニチと日刊スポーツ。見出しだけでもわかる。
 この5紙のどれを選ぶかで、その購読者のハリルジャパンに対する評価は自ずと変わってくるだろう。ちなみに、東京本紙の総合発行部数(2015年度メディアデータ参考)、評価側3紙合計1,689,798部。対する非難側総合発行部数(同上参考)、2紙合計1,656,775部。
発行部数=購読者数とはもちろん言えないが、結構拮抗しているではないか‼

 これでデイリーがどちらにつくかで1面合戦の決着が着いたのだが。

 こうしてみると、1面を見比べる面白さを改めて感じる。全国紙ではよく比較されるのが社説での考え方だったりするのだが、スポーツ紙はそこまで一貫した社内での思想があるのかはわからない。それでも、試合結果ひとつとってもこうして真逆の見出しに分かれるのだから、やはり人間の考え方は十人十色なのだなあと思ってしまうのだ。

 次のハリルジャパンの結果次第で、その新聞それぞれの考えに一貫性があるのかどうかも、恐らく出てくるだろう。…と、今更ながら1面調査隊らしく分析してみた。

 ここから先は、おまけ。

 東洋経済新聞社の記事に、面白いものがあったので。
 スポーツ紙の論評について上で語ったので。読者層の偏りが地域によってあるのか否かということに焦点を絞った記事。

 東京都53市町村と神奈川県横浜市18区と川崎市7区でそれぞれ最も読まれている新聞を、フリーライターの小林氏が独自で調査したものである。オフィスが集中する東京都港区・新宿区・渋谷区・中央区・千代田区のザ・ビジネス街では当然のごとく日経がトップ。その他東京13市区・横浜8区・川崎1区では朝日がトップ。なんと販売部数全国1位を誇る読売はその他の市区町村でトップという結果になった。
 先のスポーツ紙のところでも書いたが、必ずしも購読者=発行部数ではないこと、販売店に卸している部数にしても、営業力の差というものもあるので、全てが社会情勢を反映しているとは限らないことだけ、念のために付け加えておく(筆者の方もそのようにことわりを入れている)。
 そして朝日新聞がトップになっている13市区を見ると、JR中央線エリアの市区沿線だそうだ。このJR中央線エリアは首都圏でも高学歴層が多いエリアだという。大学卒の割合が、他の鉄道沿線エリアに比べると突出しているようである。そういえば、大学入試では必ずと言ってよいほど「天声人語」を予備校でも推奨されたものである…。朝日新聞は必読だと、思い込まされていた気もする。
 面白い結果がもう一つあって、荒川区では王者朝日を抜いて2位、墨田区・足立区・江戸川区・葛飾区・板橋区では読売・朝日に次いで3位につけたのが、なんと産経新聞。
 筆者の方の分析では、2002年8月まで「下町版」というのが存在しており、下町の情報を手厚く扱ってきたからではないかとしているが、つい先日まで仕事上産経新聞を調査していた私が考えるに、1部110円という安さ、文字の大きさ、カラー記事の多さから、ご年配の方々にも読みやすい紙面になっているからではないかと推察する。

 こうした、全国紙が読まれている地域性も、分析してみると、非常に奥が深いものがある。新聞社それぞれの論調とともに、読む側の視点というものも大いに新聞の発行部数に関わってくるのであろう。


posted by 調査担当 at 10:01| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ紙情報(調査Henryより) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする