2017年04月28日

怪物清宮君

 弊社に入社してから○○年。
 ずっと新聞調査に携わってきた。
 朝の日課は入社当時と変わらず、朝の情報番組を色んなテレビ局をザッピングしながら観ること。聞くこと。知ること。
 その日の紙面に何が掲載されそうなのか、大体を把握するためにも、これは結構重要なのである。全国紙の新聞斜め読みのコーナーもあれば、スポーツ紙1面の斜め読みのコーナーもあり、全国紙1面のトップ記事5紙読み比べ、というようなコーナーをもつ番組もある。ザッピングしているが、ニュースの話題的には似たようなことが流れる。

 今朝、そのニュースを見たとき、ピンときた。
 「今日のスポーツ紙1面、4紙はこれだな」と。もちろん、4紙にしたのは、東京中日スポーツとデイリースポーツを抜いたからである。
 出社して、答え合わせをしたところ、大正解だった。
 長年、この仕事(1面調査隊としても8年ほどか)をしていると、大抵ピンとくる。

 そのニュースとは、史上初高校野球でのナイター試合。
 ニュースでは、神宮前に並ぶ入場待ちの1000人もの観客の列。何の試合かというと、プロ野球ではなく、高校野球。春季高校野球東京大会。3年生の清宮選手率いる早実と日大三との決勝。異例の18時スタート。2万人動員したというから、清宮君はいろんな意味で怪物である。警備員も増員したらしい。最初から観客数がとんでもなくなることが予想できたのであろう。
 そんな周囲の期待に応えて、結果を出すのも清宮君が怪物たる所以かもしれない。
 大歓声の中、83号・84号を放ち、勝利を収めたのである。
 もちろん、朝のニュースではそんな清宮フィーバーを持ち上げていた。1面調査隊はそのニュースを見た瞬間に、今朝駅のコンビニに並ぶスポーツ紙の見出しが想像できた。

 もう3年生。されどまだ3年生。あと1年。どんな怪物として成長してくれるのか。記録にも記憶にも残る、スーパースターの誕生である。


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2017年04月21日

スポーツ紙1面の「忖度」

 今週は、開幕したてのプロ野球で各紙が盛り上がる中、当然巨人の菅野投手の活躍などが取り上げられていたので、無難に菅野投手になるのかな、とややテンション下がり気味だったところ(菅野投手・巨人ファンの方、申し訳ない)、海を越えてイチローがやってくれた。

 古巣シアトルマリナーズとの3連戦の最終日。1戦目、2戦目と無安打ながら、3戦目、劇的ホームランを打ったのである。
 スポーツ紙のみならず、ニュースでも大々的にやっていたのだが、マリナーズファンは、伝説になりつつあるイチローを、敵ながら快く歓迎して、応援すらしてくれていた。
 それに応えるべく、イチローも打つところを見せたいと、奮起したようだ。イチローコールが起こる中、今季初ホームランとなる1号をたたき出した。メイクドラマとは、このことだろう。イチロー自身も、シアトルのファンも、マーリンズのファンも、みんながハッピーになる、よい打撃だったのではないか。

 イチローも、本当にシアトルが大好きなようで、マーリンズに移籍後も、居住はシアトルらしい。

 43歳となるイチロー。50歳現役を目標とはしているが、いつまでバッターボックスにたてるかは、誰にもわからない。たてたとしても、そこで満足のいく結果を残せるかもわからない。そしてそれが、大好きなシアトルのセーフコ・フィールドであるとも限らない。

 1打、1打が意味を持ってくる今後のイチローの打席。その中で、こうした3拍子そろった舞台で結果を残せたことは、大きな意味を持つ。

 スポーツ紙もそれを「忖度」している。あえて「最後かもしれない」とは書かないけれど。
 それでもスポーツ紙4紙が1面で絶賛しているのは、そのメイクドラマ的な1打が、イチローにとって重要な、最後の1打だったかもしれない、ということを慮っているところがあるのではないだろうか。
 残りの2紙のうち、1紙は言わずもがな、デイリースポーツ。もう1紙は意外だったが、スポーツ報知。あれほど野球にこだわりを持つ新聞ながら、この日1面にしていたのはフィギュアスケート。国別対抗戦で、羽生選手が芳しくない結果をだしてしまった翌日だったからだが。…せめてスポーツ報知は「忖度」してイチローを1面にしていただきたかったな、と1面調査隊は思うのである。


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2017年04月14日

国民的アスリートの引退

 先週のブログでは、台頭してきた宇野昌磨選手とともに、絶対王者の羽生選手も今まで以上に成長してくれることを期待する、というようなことを書いた。
 その宇野昌磨選手をフィギュアの世界に引っ張ったのは、何を隠そう、浅田真央選手だったという。
 そして、10日月曜日夜、浅田選手はブログで電撃引退を表明した。
 目標もなくなって、気力もなくなったと。
 いろいろな葛藤もあり、しばらくフィギュアから離れていたこともあった浅田選手。それでもフィギュアへの思いからまた復活したのが、周囲が期待するような、そして自分自身がイメージしているような演技が出来なくなっていたのは、自他ともに認めていたことであろう。
 一番歯がゆい思いをしていたのは、本人だっただろうと思う。
 15歳でグランプリ優勝を果たして、一躍国民的アイドルアスリートになった。常に好きなアスリートの上位に食い込む。フィギュアを離れていた間も、必ずそういったアンケートでは上位に入っていた。
 弊社にも、彼女と同い年の働く女性がいるのだが、同い年なだけに、ずっと応援もしてきて、やはりとても切ない、というようなことを話していた。

 これだけ国民の注目を浴び続けた浅田選手の引退発表なのだから、当然のごとく11日朝刊は1面ジャックかと思っていたのだが。
 そこはデイリースポーツが簡単には1面を渡さなかったのである。
 しかも、急を要するような1面(この日でないといけないような内容の1面)でもなく、淡々と日常の阪神タイガースなのである。

 と、思いきや。
 翌日の12日朝刊は、あのデイリースポーツも1面に。そしてめでたく1面ジャック。これぞ国民的アスリートの引退。
 全国紙までもが11日から13日までも浅田真央選手の特集ばかりである。こんなに人気があったのだなあと今更ながらに思う。その人気はイコール注目度でもあるので、常にプレッシャーにさらされ続けてきた苦労が窺えるというものだ。

 13日朝刊も、さすがにデイリーは阪神ネタに戻ったが、それでも他5紙はまだまだ浅田真央選手フィーバーである。これまでの選手人生の歴史も詳細に書かれており、ファンだったわけではないのに、涙が出そうになってしまった…。ファンでない人の心をも動かす記者の文書力も凄いなと、別のところでも感心してしまう自分。

 この、アスリート人生の歴史の中で、浅田選手の人格の素晴らしさもクローズアップされており、それでまたもやスポットが当たったのが、ソチ五輪当時の首相森首相の一言「あの子はいつも大事な場面でこける」。いやー、当時は非難殺到したなあと、忘れていた記憶が呼び戻された。
 それに対する浅田選手の「もう終わったこと。全く気にしてない」というコメントが対照的に取り上げられ、森さんへの非難は浅田選手への応援に変わったのだった。
 今となっては懐かしいが、森さんも今頃になってあの発言が再度取り上げられるとは思ってもいなかったであろう。言葉の怖さを、思い知るがよい。

 そんなこんなで、今週は、浅田選手がどれだけ国民に愛されていたアスリートなのか、再確認させられた。長嶋茂雄さんや王監督が引退宣言した時くらいのフィーバーっぷりなんじゃないだろうか。
 
 とりあえずは、1面ジャックおめでとう、と祝辞を述べさせていただきたい。そして、長い間、フィギュア界のみならず、スポーツ紙1面にも華やかさをくれて、ありがとうと、謝辞を述べたいと思う。



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2017年04月07日

ウィンタースポーツ最後の華

 早いもので、もう桜が咲き誇る季節である。
 まだ朝の駅前には、新社会人らしき集団をよく見かける。とても初々しい。自分にもあんな頃があったんだなあと、ふと思ってしまう。
 新社会人にひとつアドバイスをするとすれば、「新聞を読みましょう!」ということだ。
 家に配達でも、駅売りを買うでもいい。毎日、全国紙でなくても、たまにスポーツ紙で気分転換でもいい。まずは新聞を買うことをお勧めする。

 日本新聞協会も4月6日を新聞を読む日と定めているのはご存じだろうか。新聞をよ(4)む(6)日、ということらしいのだが、ちょうど新社会人にはいい記念日なのではないだろうか。東京でも、有楽町駅前で全国紙・スポーツ紙が無料で新聞が配られた。
 全国紙はとっつきにくいという人には、是非とも、スポーツ紙から新聞の面白さを学んでいただければ、1面調査隊としてはこれ幸いである。

 話がスポーツ紙1面から逸れてしまったが。
 今週の1面の話をしよう。
 今週は何といっても羽生選手だろう。フィギュアスケートは、安藤美姫選手が引退し、浅田真央選手も復活はしたが全盛期のころの活躍ができていないのか、成績が振るわず、女子フィギュアが盛り上がりに欠けるなか、男子は絶好調である。
 王者羽生選手に食らいつくように、19歳の宇野昌磨選手の成長も素晴らしい。
 インタビューをみていると、ふたりとも負けず嫌いな面がうかがえるので、いい目標選手、追い上げてくる選手がいるということは、相乗効果の意味でもとてもよいことなのだろう。
 1日目のショートプログラムが終わった時点では、何と王者羽生選手は5位という結果になってしまって、さすがの羽生選手もプレッシャーに負けたか、と思ったものだが、フリーの演技では次々と4回転を決め、最高の演技を披露してくれた。
 そして、現時点でのフリーでの世界歴代1位の得点を獲得しての優勝となった。劇的逆転優勝である。
 1面ジャックするかもなーくらいに思っていたのだが、結果は3紙に終わった。1面ジャックできなくとも、デイリーを外した5紙くらいは1面にすると思っていたのだが。
 まだまだ今後、自己更新を続けるであろう羽生選手への期待をこめて、「今、世界新」なだけ、的なとらえ方をされてしまったのだとしたら、少し羽生選手が気の毒でもある。
 そして2位に入った宇野昌磨選手も、羽生選手が3紙止まりなので、なおのこと宇野選手へのスポットが当たらなくなっており、こちらも気の毒であった。
 今後の日本のフィギュア界を支えるふたりの若いアスリートへのモチベーションをたかめるために、もう少し大きく扱ってもらった方がよかったのではないかと思われる。
 
 これからプロ野球も開幕し、春夏のスポーツが続々と話題になることだろう。
 スポーツ紙の購読者を増やすためにも、色々なスポーツを今年もとりあげていってもらいたいと切に願う。


posted by 調査担当 at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ紙情報(調査Henryより) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする