2017年08月04日

勝った側より負けた側の怪

 この夏は、清宮君で始まった。そして、清宮君で終わるものと思っていた。
 甲子園に出て、108号、109号ホームランを打って、記録を塗り立てて…、観客動員数も桁外れな数字をたたき出して。というような。
 スポーツ紙1面記者もそれを肌で感じ取っていたに違いない。

 しかし、西東京地区決勝で、まさかの敗退。
 衝撃的だったし、翌日31日のスポーツ紙1面でも3紙が1面で清宮君敗退を取り上げていた。目を真っ赤に腫らした清宮君のアップの写真は、スポーツ紙記者の万感の思いも感じ取れる。かくして、8月いっぱい、甲子園での清宮君の勇姿が1面を飾ることは無くなったわけである。
 
 それにしても、だ。
 東海大菅生は、決勝でこの清宮君率いる早実を破った高校なのだが、甲子園決めたにも関わらず、エースの投げ切った写真もトップに載せてもらえないというのは、少し可哀想ではないだろうか。確かにみんな、清宮君を見たかったし、新記録樹立も期待していたが、やはり相当の練習を積み重ねて勝利した側の努力も認めてあげるべきだと思うのだ。

 同じ理由で、少し前の、プロデビュー公式戦連勝記録を塗り替えた14歳藤井君の記録を止めた佐々木勇気四段も、何だか勝ってはいけないようなメディアの雰囲気を恐らく感じ取っていたには違いない。その中で勝利したのだから、精神面もかなり強いと見受けられる。

 どうしても人間は肩入れする側と相対する側の心情を見過ごしがちだが、そちら側にも色々な努力や心情があるわけで。映画「卒業」の、結婚式で逃げられた新郎ではないが。

 なんだか相対する側にも、もう少しスポットを与えてあげるようなレアな新聞もあってもよいのではないだろうか。


posted by 調査担当 at 17:13| Comment(0) | スポーツ紙情報(調査Henryより) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする