2015年06月19日

厳しいお怒り1面

 今週はもちろん、サッカーである。男女ともに、日本代表が話題を提供してくれた。
 女子はちょうどカナダで行われているW杯において、決勝トーナメント進出を決めたのである。初戦で骨折してしまい、離脱を余儀なくされた安藤選手に代わって、2戦目カメルーン戦で出場した菅沢選手がきっちりと自分の仕事をこなしてくれた。
 2−1での勝利だったが、スポーツ紙の14日付の1面も、スポーツニッポン、スポーツ報知、サンケイスポーツ、日刊スポーツの4紙を手堅くいただいていた。
 初戦から選手を5人も入れ替えてのカメルーン戦だったため、後半は防戦一方だったが、守るほうも攻めるほうも、きちんと自分たちの仕事をこなし切れたといえよう。

 それと比べては申し訳ないが…。
 2018年ロシアW杯アジア地区予選の日本代表の試合が始まった。
 だが、FIFAランクはあてにならないといえども、日本54位に対して154位と明らかに能力の差があるといえるシンガポール相手に、0−0のドローという結果に終わってしまった。そして、圧倒的有利なゲーム運びをしていながら、だ。23本ものシュートを打っていながらの、0点である。それも、アウェーではなくホーム埼玉スタジアムでだ。
 相手のシンガポール代表は、寧ろ諦めていた勝ち点1をもぎ取ることができ、喜びもひとしおだったのだろう、全員で記念撮影をしていた。
 日本の男子サッカーのレベルは下がっているのだろうか。ブラジルW杯でも1勝もできなかったし。いや、おそらく全体的に今まで甘く見ていた国のチームの実力が上がってきているのだろう。それはそうだ、東南アジアはかなりのサッカー好きだ。タイの企業家がプレミアリーグのチームを買ったり、シンガポールのファッションモールには、大きなマンチェスターユナイテッドの公認店舗があるくらいマンUファンが多い(シンガポールに行った当時は香川がマンUに在籍していたが、全くおいていなかった)。
 自分たちの実力を過信してはいけない。まずはきちんと自分たちを分析したうえで、自分の役割をこなす。
 これはスポーツ界だけでなく、我々サラリーマンにも同じことがいえよう。数打てば当たると思って23本打ったにもかかわらず1点も取れないより、きっちりと1本打って1点取る。あわよくば、それで風を呼ぶ、流れを変えることができると、チームがさらに活性化し、もう1点、2点のチャンスを手にできるであろう。
 何本も外していれば、マイナスの連鎖で悪循環しか生まれない。チームのモチベーションは下がる一方である。
 そして、観客も。何本も外されていたら、応援する気力がなくなっていくのは否めない。
 スポーツ紙記者も同じ気持ちだったのだろう。翌日の17日の朝刊は、5紙が1面だった。だが、4紙1面のなでしことは明らかに違う雰囲気を漂わせた1面だ。
 何よりも、日刊スポーツとスポーツニッポンが「怒ってペットボトルを下に投げつける瞬間のハリル監督の後ろ姿」(角度など、ほぼ一緒)、サンケイスポーツとスポーツ報知がそれぞれ、点を外して頭を抱える本田・呆然とする本田選手(ちなみに報知にも小さくペットボトルを下に投げつけるハリル監督が1面に載っている)が大きく写真掲載されている。
 東京中日も珍しくサッカーを1面にしたのだが、こちらもシュートを止められた瞬間の香川選手。
 踊る見出しは「屈辱」「ドロー」「まさかの」ばかり。

 5紙がお怒り1面にしたのには、強い思いがあることを、選手のみなさんも感じていただきたい。そして、まずは自分の仕事をきっちりとこなしていただきたいと思う。なでしこの活躍とその1面での取り上げられ方を見てもらえれば、どちらが応援されているのか、一目瞭然である。
 アジア予選、次回は9月3日のカンボジア戦だ。ここで、一気にスポーツ紙記者と観客の心を鷲掴みにするプレーを是非見てみたいものである。


posted by 調査担当 at 18:10| Comment(1) | TrackBack(0) | スポーツ紙情報(調査Henryより) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも楽しみに読んでいます。
Posted by 通りすがりのおじさん at 2015年06月19日 18:11
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