2016年08月05日

悪童にも愛された角界の神様

 ここ最近、ブログで訃報を扱うことはあえて避けてきた。
 が、今週は扱わざるをえない。

 千代の富士が亡くなったのである。まだ61歳の若さであったから、現役時代の記憶もまだ我々の中にしっかりと残っている。
 8月1日の朝刊はこの元横綱千代の富士が5紙1面だった。惜しかった。デイリースポーツがやはり阪神を1面にしていたのだが、見出しの横の部分に差し込みの中面見出しを載せていて、そこには「千代の富士死す」とあった。隣の1面見出しのフォントと同じ大きさで、黄色と赤を基調にしたデイリースポーツには珍しく、白地に紺の文字だったから、実際は本見出しよりも目立っていたかもしれない。駅売りによくあるような斜めにくるっと巻かれたスポーツ紙の売り場の並び方だと、1面ジャックに見えていたかもしれない。

 「巨人、大鵬、卵焼き」の元横綱大鵬が亡くなったのは2013年1月19日。翌日、大鵬のときは1面ジャックだった。
 それに匹敵するくらいの扱われ方だったと、千代の富士及び千代の富士の関係者の方は思っていただいてよろしいかと思う。
 いや、寧ろメディアの露出では、記憶に新しいだけに、若いアナウンサーたちも思い入れを語っていたのが印象的だった。
 例えばTBSの朝の情報番組の司会を務める夏目三久アナも、彼女の祖母も母親も千代の富士の大ファンで、小さなころから自分もファンになっていたとコメントしていた。彼女の祖母は、幼き夏目アナに「本当の男の色気っていうのは、こういう人を指して言うんだよ」と伝えたそうだ。
 また、日本のメディアや相撲界と決していい関係を築いてきたわけではなかった元横綱朝青龍が目を潤ませながらコメントしていたのも心に響いた。Twitterでも「涙が止まらない」とか「モンゴルにきてイトウを釣る約束は?」とか「憧れの力士、角界の神様、横綱たちの横綱」とコメントしている。
 いかにこのやんちゃな悪童に愛されていたかが分かる。
 実際、朝青龍は目標とする横綱は千代の富士だったようで、後輩の力士らにも、千代の富士のビデオを見せ、勉強させたという。

 そんな千代の富士の訃報記事は、やはりデイリースポーツの扱いを見ても、準1面ジャック賞と呼んでも相応しいだろう。
 我々からはそんな賞しか差し上げられないが、どうか心安らかに。ご冥福を、一同お祈り申し上げる所存です。




posted by 調査担当 at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ紙情報(調査Henryより) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。