2017年04月14日

国民的アスリートの引退

 先週のブログでは、台頭してきた宇野昌磨選手とともに、絶対王者の羽生選手も今まで以上に成長してくれることを期待する、というようなことを書いた。
 その宇野昌磨選手をフィギュアの世界に引っ張ったのは、何を隠そう、浅田真央選手だったという。
 そして、10日月曜日夜、浅田選手はブログで電撃引退を表明した。
 目標もなくなって、気力もなくなったと。
 いろいろな葛藤もあり、しばらくフィギュアから離れていたこともあった浅田選手。それでもフィギュアへの思いからまた復活したのが、周囲が期待するような、そして自分自身がイメージしているような演技が出来なくなっていたのは、自他ともに認めていたことであろう。
 一番歯がゆい思いをしていたのは、本人だっただろうと思う。
 15歳でグランプリ優勝を果たして、一躍国民的アイドルアスリートになった。常に好きなアスリートの上位に食い込む。フィギュアを離れていた間も、必ずそういったアンケートでは上位に入っていた。
 弊社にも、彼女と同い年の働く女性がいるのだが、同い年なだけに、ずっと応援もしてきて、やはりとても切ない、というようなことを話していた。

 これだけ国民の注目を浴び続けた浅田選手の引退発表なのだから、当然のごとく11日朝刊は1面ジャックかと思っていたのだが。
 そこはデイリースポーツが簡単には1面を渡さなかったのである。
 しかも、急を要するような1面(この日でないといけないような内容の1面)でもなく、淡々と日常の阪神タイガースなのである。

 と、思いきや。
 翌日の12日朝刊は、あのデイリースポーツも1面に。そしてめでたく1面ジャック。これぞ国民的アスリートの引退。
 全国紙までもが11日から13日までも浅田真央選手の特集ばかりである。こんなに人気があったのだなあと今更ながらに思う。その人気はイコール注目度でもあるので、常にプレッシャーにさらされ続けてきた苦労が窺えるというものだ。

 13日朝刊も、さすがにデイリーは阪神ネタに戻ったが、それでも他5紙はまだまだ浅田真央選手フィーバーである。これまでの選手人生の歴史も詳細に書かれており、ファンだったわけではないのに、涙が出そうになってしまった…。ファンでない人の心をも動かす記者の文書力も凄いなと、別のところでも感心してしまう自分。

 この、アスリート人生の歴史の中で、浅田選手の人格の素晴らしさもクローズアップされており、それでまたもやスポットが当たったのが、ソチ五輪当時の首相森首相の一言「あの子はいつも大事な場面でこける」。いやー、当時は非難殺到したなあと、忘れていた記憶が呼び戻された。
 それに対する浅田選手の「もう終わったこと。全く気にしてない」というコメントが対照的に取り上げられ、森さんへの非難は浅田選手への応援に変わったのだった。
 今となっては懐かしいが、森さんも今頃になってあの発言が再度取り上げられるとは思ってもいなかったであろう。言葉の怖さを、思い知るがよい。

 そんなこんなで、今週は、浅田選手がどれだけ国民に愛されていたアスリートなのか、再確認させられた。長嶋茂雄さんや王監督が引退宣言した時くらいのフィーバーっぷりなんじゃないだろうか。
 
 とりあえずは、1面ジャックおめでとう、と祝辞を述べさせていただきたい。そして、長い間、フィギュア界のみならず、スポーツ紙1面にも華やかさをくれて、ありがとうと、謝辞を述べたいと思う。



posted by 調査担当 at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ紙情報(調査Henryより) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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