2016年04月28日

チャリティー精神

 前回のブログで、九州出身のアスリートの活躍やそれを扱ったスポーツ紙1面をここで取り上げていきたいと書いた。
 が、今週に入ってその勢いは下火傾向になりつつある。

 そんな中、一人気を吐いたアスリートがいた。とはいえ、1面で扱ってくれたのはサンケイスポーツ1紙のみ。しかも、その活躍した試合が産経系列主催のフジサンケイクラシックなのだから、まあ、1面になるべくしてなったか。
 ただ、この日の試合では、「我こそが」と力を発揮していたのは大山選手だけではない。
 優勝した大山志保選手は、高校生活3年間のあと、下積み時代を含めると、7年間熊本で過ごした、被災地にとても縁のある選手である。そして、トップと1打差で2位に終わった笠りつ子選手も、熊本出身。彼女も「熊本に元気を届けたい」と息巻いていた。
 どちらが勝っても熊本県民に勇気と元気をあげられたのは間違いない。

 そして優勝した大山選手、何と優勝賞金1440万円を全額熊本に寄付したのである。
 実は彼女、熊本出身だからと今回だけ寄付しているわけではないのである。今回はもちろん思い入れも強く、大会前から全額寄付することは決めていたようだが、2011年の東日本大震災の折も500万円の寄付、2015年のヨネックスレディスの優勝賞金は、開催地新潟が2007年の新潟県中越沖地震の被災地だったため、この時も全額寄付という、ものすごくボランティア精神に溢れた粋な方なのである。
 もちろん、過去に年間の賞金女王になっているくらいだから、ある程度の稼ぎはあるのだろう。だが、全額寄付を2度もできるって、相当のチャリティー精神がないとできないことだと思う。今までの寄付金額、今回のを含めると、5000万を超えるというからスゴイ。自分が熊本出身だったら、きっとこんなに故郷を想ってくれる人の存在を、本当にありがたく思っていただろう。
 できれば、もっともっと1面で扱ってもらいたかったな、というのが1面調査隊の想いでもある。何故なら、サンケイスポーツ系列は基本的に東京・大阪・北海道が中心だからだ。九州でも出回っているスポーツ紙でもっと取り上げてもらえたら、きっともっと多くの被災地の人の目に触れたに違いないと思うのだ…。
 当の大山選手のメールには、被災地の友人から「ガッツポーズ見たよ。元気になる‼」などのコメントが寄せられたそうなので、恐らくフジ系列のTVは流されていたのであろう。

 大山選手が不運だったのは、海を越えた大陸で、ルーキーイヤーとなるマエケンが、史上最高の新人と言われるほどの活躍をしてしまったことだろうか(いや、日本人としては嬉しいことなのだが)。こちらも2紙のみだったとはいえ、やはり大リーグでの活躍はめざましく、大々的にテレビのニュースでも取り上げられていた。多分、こんな時期じゃなければ、マエケンをこのブログでも取り上げていたんだろうなと思う。

 だが、先週ここで約束をかわした通り、九州出身アスリートの活躍を優先でしばらくいきたいと思うので、少しでも被災地の方々に彼らの思いが届くことを願っている。




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2016年04月22日

我々にできること

 まずは今回、甚大な被害に見舞われた被災地の方々には、謹んでお見舞い申し上げます。一刻も早い復旧と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
 また、被災地にて懸命な救助活動に参加されている関係者の方々にも、謝意と敬意を表します。

 弊社にとっても大切な存在である、既に定年退職している前々社長(弊社ブログが立ち上がった際、猫好き社長のブログとして評判だった、あの方です)が、実は現在、熊本在住です。
 そのS氏から、先日無事だったとのメールが届き、本当に安堵いたしました。未だに続く余震もあり、土砂災害などの2次災害も増えているので、まだまだ安心はできませんが、「不死身です」と最後にあったのが、こちらとしても心強かったです。励まさねばならない私たちが、逆にその言葉で勇気をもらったような気がします。



 我々にできることってなんだろうと、考えました。

 17日付のネット上で話題になっていた愛媛新聞のスポーツ面、ご覧になった方、いますか。

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1604/17/news019.html

何て粋なことをするんだろう!と、私も感動しました。
 この見出しを考えたのは、40代の整理部男性だそうです。「被災地のために、新聞記者として何かできないか」と思い、その思いが詰まったスポーツ面になったわけです。

 また、東北地方の20日付のテレビのタイムテーブル欄。午後6時55分からのプロ野球楽天戦で、タテ読みしてみると、「今度は支える番」と。こちらは河北新報をはじめとする、東北放送が放映される地域のテレビ欄ならご覧になれるかと思います。

ネットではこうですね。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/04/20/tohoku-housou-message-kahoku-shinpou_n_9736012.html

 新聞記者ではない私は、とりあえず週末に、銀座にある熊本のアンテナショップを訪れました。
 つい先日、大通りを挟んだ向かいに東急プラザ銀座がオープンしたばかりで、そちらのお客さんも、熊本館を発見して熊本のために何かしようと思うのでしょう、今までみたことないくらいに熊本館の前には行列が出来ていました。私が土曜日の15時くらいに並んだときは、入場制限もしており、30人から40人くらい、外に並んでいたように思います。
 みなさん、熊本館で何かしら買って帰ったり、中にも設置されている義援金箱に寄付したり、自分たちが今できることをやろうとされていました。

 たまたま、並んでいる横を、「こんなん、熊本の一企業のちょっとの売り上げにしかならん。ただの自己満足やろ」とわざわざ口に出して通り過ぎて行った人がいました。
 自己満足、確かにそうなのかもしれません。それでも、何かしたい、何かやろうと思って動く人と、動かずに批判だけする人は、やはり違うと思います。

 日本もまだまだ捨てたものではない、と感じられました。
 ネットで情報が錯そうしたり、ネット上でライオンが逃げたなどのデマを流す不届き者も中にはいますが、日本も、周りの国々も、みな被災地を心から応援しています。

 その中で、スポーツ紙の記者たちは、自分たちができることとして、1面見出しにとりあげることを優先にしてくれたようです。
 ソフトバンクホークスの活躍、熊本出身の選手の活躍、九州出身の選手の活躍を、わざわざ出身地を見出しにあげて1面にしていました。
 震災後から、ほとんどの1面がそれらの選手で埋め尽くされています。
 選手は自分たちができることを考え、被災地の人が少しでも元気がでるよう、活躍することだと思い、スポーツ紙記者はそれら選手の活躍を、うまく拾い上げて被災地に向けて発信していくという、無言の連携が出来ていたわけです。一種の絆だと思いますね。

 ですから、我々1面調査隊は、その1面の扱いを、きちんとブログで発信していく、ということが重要だと思いました。

 1面調査隊として、できるだけ彼らの行動を、言葉に表して、ここで伝えていきたいと思っています。

 心温まる記事を最後に。
 熊本県の江南中学校の校庭に、16日白線で「のみ水ください」と書かれてありました。17日の夜には、全国から続々と水をはじめとする救援物資が届いたそうです。
 それをうけて、生徒たちが再び白線で校庭にお礼を書いてくれました。
 こちらがそれです。

http://fundo.jp/65976

「のみ水ありがとう がんばるけん」

 辛い状況の中、それでもお礼を書いてくれたのです。全く知らない子供たちですが、本当に心から応援したくなります。

 今は辛いかもしれませんが、彼らや、被災して避難所生活を送られている方々が、数年後は笑顔で「それでも、やっぱり日本に生まれてよかった。」と言ってくれるような、そんな国であってほしいと願います。そう思えるような、勇気を与えられる情報を、少しずつでもここで開示していけたら、と思います。


P.S. 1面調査隊のブログの文体がいつもと違うと思われるかもしれませんが、いつも通り、Henryです。


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2016年04月15日

プロの世界

 今週は何を書こうか、一覧を見ていて思ったのは、やはり黒い疑惑があっても何だかんだで野球はスポーツ紙において絶対的地位にあるのだな、ということだ。

 9日朝刊、男子水泳平泳ぎの北島康介選手が引退発表をした見出しが、3紙の1面に掲載された。

 果たして、それは妥当な数字なのか。

水泳において2大会連続個人平泳ぎでの金メダル、及びロンドン五輪では団体にてメダルを獲得。自分の競技生活内以外のところでも、小学生たちに水泳教室を開いたり、公私ともに水泳界を牽引してきた第一人者が、引退したのである。あれほど「なんも言えねえ」とか「超気持ちいい」などと言った彼ならではの発言をフューチャーしてレジェンド扱いしていた割に、引退に関しては「3紙かよ」とツッコミをいれたくなるくらい拍子抜けの結果だった。

野球に続いてバドミントンでも違法賭博が問題になっており、薬(薬物以外にもドーピングも)やら反社会的勢力とのつながりとか、スポーツ界全体があまりよろしくない話題であふれている今、彼のような、周囲から信頼・尊敬される選手にもう少し敬意を払ってもよかったのではないだろうか。
スポーツ紙1面だけじゃなく、News23に北島康介が出演した際のインタビュアーの失礼な質問にも腹がたつ。
「決勝は気が抜けて力が出せなかったですか」「やっぱり北島さんも人間だったということですねえ」みたいなことを連発していた。これでもプロなんだろうか、と思ったのは、私だけではないだろう。北島康介のほうがどんな失礼なことを言われても笑って答えていたのが、大人に見えた。

 プロ。その道のプロの仕事を垣間見るというのが、結構好きだ。
 そのため、お仕事小説にはかなり惹かれて色々読み漁ってきた。本だけでなく、ドラマ・漫画にしても。
 今クール、漫画雑誌の編集者が主人公の「重版出来(じゅうはんしゅったい)」という漫画が原作のドラマが注目を浴びている(第一回はすでに放送済)。そして、主演は今ノリに乗っている黒木華。
 元女子柔道のオリンピック候補だったが、怪我でその道を断念し、人生において様々な場面で力と勇気をくれたマンガの世界でお手伝いをする編集の道を志した女の子の話である。第一話を見たが、それなりに面白かった。原作のファンの人に意見は聞いていないが、
それなりにいい出来栄えじゃないかと思う。しかも、黒木華の柔道背負い投げの場面が何度か出てくるが、それなりにサマになっていた。(柔道界のみなさま、「YAWARA‼」以来の、柔道注目シーズンが到来かもしれません‼もちろん、ドラマでも日本女子体育大学なので、暑苦しい男子部員はでておりませんが…今こそ柔道の魅力を前面に出していきましょう!)
 かくいう私は、軽量級の柔道は投げ技が多く、スピードもあって、かなり好きである。このブログ上では1面をとれないことをネタにはしているが、それなりに頑張ってほしいと思っている一人ではあるのだ。
 漫画家の仕事っぷりも色々見せてもらえるし、出版社の営業の話題、書店とのつながりも含め、我々の業界としてはかなり興味をそそられるドラマである。

 同じようなドラマ・漫画として、「働きマン」(安野モヨコ著)という漫画があったのをご存じだろうか。こちらは週刊誌(それこそ、今をときめくセンテンススプリング側)の作り手の内情を深く掘り下げていて、とても好きだった。ちなみに菅野美穂主演でドラマ化もされているが(Huluでも配信中)、どうもドラマのほうは必要以上に恋愛を絡めすぎていて、お仕事ドラマというより、恋愛ドラマに絡めたお仕事になっている感じだったので、ドラマのほうがおススメである。
 同じ週刊誌の記者を題材にしたものだと、リストラ請負人を主人公にした「借金取りの王子」(垣根涼介著)の続編にあたる「張り込み姫」というものがあり、売り上げが落ちている週刊誌の社員のうちのひとりの女性にスポットをあてている。このリストラ請負人のシリーズは、色々な仕事の実情が見えて、大変面白い。ちなみにNHKで坂口憲二主演でドラマ化されたこともある(ただし、「張り込み姫」の話はその中になかったかと思う)。

 また、地方紙の記者を主人公にした横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」、小説は秀逸である。ドラマ・映画化もされたが、NHKのドラマよりは、堤真一出演の映画のほうをお勧めしたい。御巣鷹山に墜落した日航機をめぐる地方紙記者の奮闘を描いたものである。こうやって取材に命をかけているのか、とも思い、日々、仕事で扱う地方紙にもより一層の愛着がわいてしまった。

 全国紙の記者を題材としたものだと、最近の小説だが、仙川環著「吠えろ! 坂巻記者」とその続編がある。読みやすさからすると、上のクライマーズ・ハイよりも読みやすいだろう。こちらは全国紙の生活情報を扱う部署に配属になった女性記者の話。とんでもない上司(題名にある坂巻記者が、その上司)のもと、色々なことを学んで成長していくという、主人公の成長ストーリー王道パターンである。

 まだまだ他にも業界に関わるお仕事ドラマ・本・漫画・映画を紹介したいのだが、たくさんありすぎて、ブログにしては長くなってしまいそうなので、今日はこれくらいにしておきたい。
 で、こんなに話題がそれて何を言いたかったかと言えば、スポーツ紙記者を主人公にした本やドラマがあまりない、ということだ。スポーツ紙編集室でのある日の出来事、みたいなものをこのブログ上で書くことはあったけれども。(前出の「YAWARA‼」では、松田記者がスポーツ紙記者として準主役的なポジションだったっけ。あと、夕刊紙の記者を主人公にした「タブロイド」というドラマもあったなあ。常盤貴子と真田広之主演だったかな。でも冤罪を主軸にした硬派な話題で、ちょっとスポーツ紙の記者のような笑いもとれそうな方向には結びつかなかった。)
 スポーツ紙記者はドラマにしにくいのだろうか。是非とも、本なりドラマなりにしてもらえたら…と思う。
 そうすれば、もっともっとスポーツ紙の1面の役割とか、そこにかける記者たちの記者魂を理解してもらえるのかなあと思うのだ。

 スポーツ紙業界をもっと盛り上げていくために、我々1面調査隊も全面的に協力したいと思っている次第である。で、できれば、そのスポーツ紙記者の小説だかドラマだか、漫画が出来たら、クリッピング会社も取り上げてくれたら嬉しい…。
 いや。寧ろクリッピング会社を小説にしたらどうだろう。うん。物凄く熱いドラマチックなものにして。知名度もグッとアップするに違いない。それなら、全国紙もスポーツ紙記者も雑誌編集者もうまく題材に取り込めるから、いろんな意味でWINWINの関係の小説が誕生するだろう。いかがだろうか。


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2016年04月08日

センテンス・スプリングのおこぼれに乗っかるな

 この1週間、本当に野球ばかりだった。
 
 今日にいたっては、朝のテレビのトップニュースでも、全国紙の1面をも飾っていた、バドミントン男子日本代表選手の違法カジノ疑惑が、何故かスポーツ紙では1紙も1面を飾っていないという…。もちろん、それを差し置いて1面を飾っていたのは、プロ野球。

 バドミントンじゃあ、地味なのかと思っていたら、同じラケット競技、卓球女子が1紙だけ1面を飾っていた。野球や相撲の違法賭博ではあんなに1面で大騒ぎしていたのに、バドミントンになると、そんなにトーンダウンしてしまうのか…と別の意味で可哀想になってしまったのは、私だけだろうか。

 その卓球女子だが、あの福原愛選手である。未だに泣きながらラケットを振る映像がたびたび使われるくらい、少女時代から卓球少女として注目を浴びてきた。彼女もそして今は27歳という微妙なお年頃。確か早稲田大学在籍中、同じラケット繋がりか、錦織圭選手と手つなぎデートを1面でスクープされていたこともあった。
 もちろん、このブログでも書かせていただいた。

 そして、今回、そもそものスクープはまたしてもセンテンススプリング‼きっとこのワード、今年の流行語大賞を獲るに違いない。
 センテンススプリングのスクープをうけて、ホームページで愛ちゃんが自ら交際宣言を載せており、それを受けての本日7日日刊スポーツの朝刊1面なのである。
 日刊スポーツのスクープ部隊はとりあえず、何も動いていない様子である。

 こうなると、俄然スポーツ紙の記者も芸能人を張るのをやめてしまうのではないだろうか。センテンススプリングの記者にくっついていれば、何かスクープが獲れるんじゃないかという、安易な発想に走られると、スポーツ紙が本当にシーズン中は野球一筋になってしまって、つまらなくなってしまう。
 芸能ネタにも、もう少し力を注いで、センテンススプリングに負けないくらいのドでかいスクープをモノにしてくれないかなあと思ってしまう1面調査隊なのである。

 何故なら、週刊誌の1面(表紙)見比べは、していないから!


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2016年04月01日

やはり野球は強かった。

 早いもので、3月も残すところあとわずか。
 ということは…そう、プロ野球開幕の季節なのだ。
 スポーツ紙の1面は、先週まであれほど歪んだプロ野球の黒い部分を1面で叩いていた割に、今週開幕した途端、しかも渦中の巨人が開幕早々、3タテで勝利しているのを、1面で称えている。
 不思議だ。
 本当に何もなかったのごとく、である。
 ちなみに、開幕戦での勝利に関しては、トーチュウとデイリーがそれぞれドラゴンズとタイガースを扱っている以外、他4紙は由伸監督一本である。巨人に関しては、見出しから「独占手記 由伸監督」である。
 スポーツ紙記者も平然と巨人の勝利を称えているのもスゴイが、あれほどメディアに叩かれ、内部調査など行われて心身ともに疲労困憊しているのではないかと思われた巨人も、開幕3連勝しているのを見ると、相当鉄の心臓を持っているのだなと思ってしまう。
 ちょっとやそっとで折れてしまうくらいではやはり大舞台で活躍はできないのであろう。

 まあ、そんなこんなで、今週は開幕戦の話題が1面を掻っ攫っていたのだが、もう少し取り上げてあげてもよかったのではないかランキングを、勝手に作らせていただいた。
B 藤原紀香と片岡愛之助の結婚発表(30日朝刊の松竹発表及び31日朝刊の当事者の発表会見、ともに1面結果ゼロ)
  いや、だって一応交際発表の時は1紙は1面にしていたわけだし、それなりに芸能界  にネタをもたらしてくれたわけだし。ちょっとしたお礼ってことで30日か31日かどちらか1紙くらいは。しかし、やはり厳しかった。30日朝刊も31日朝刊も、発表翌日ゼロであった。
A 白鵬、4場所ぶりの優勝(1面結果日刊スポーツ1紙のみ)
  琴奨菊の先場所の優勝の折は、優勝から遠ざかっている横綱勢がふがいないだのと書かれていたし、今場所の千秋楽での白鵬の勝ち方が横綱らしくないとの批判が相次いだわけで、結構白鵬は何をしても今悪役になってしまって、新聞を読んでいると同情してしまうのである。しかも、横綱白鵬対下位番付の者ではなく、横綱同士の試合なのだから、体をかわして(変化というらしい)勝利をおさめようと、勝負は勝負だと思うのだが。八角理事長も弁護していた。相手の日馬富士が足を怪我していたから、正面からぶつかるのをあえてさけてあげたのかもしれない、と。そういう考えでよくないか?で、問題は4場所ぶりで罵声を浴びての涙の優勝なのだから、もう1紙くらいは1面にしてあげまいか。
@ W杯ロシア大会2次予選兼アジア予選でのハリルジャパンの快勝(1面結果、スポニチと日刊スポーツの2紙のみ)
あれほど得点力がないと言われ続けたサッカー日本代表が、香川がすべて絡んでの5得点で勝利してのである。一応、もう少し「やったぜ」くらいの意味合い込めて、もう2紙くらい、1面にしてあげればよいのに…と思ってしまった。
プロ野球の試合なんて、これから毎日のように秋まで続くのだから、こういう時こそサッカーを取り上げるべきだろう。しかも、女子がこの前予選敗退してしまうアクシデントがあったのだから、サッカーファンを納得させるためにも、この快勝結果は1面にすべきだったと思うのだ。

と、ここまで勝手にランキングをつけてしまったが、如何だっただろう。まあ、納得していただける部分と、そうかね?と疑問を持たれる方も両方おられると思うが、要は、スポーツ紙1面が毎日みなさまにもっともっと興味をもっていただきたいという思いをこめてのランキングである。

 なので、4月以降も、このブログを読みながら、日々1面を作り出しているアスリートとスポーツ紙記者に思いをはせていただけると、調査隊としてもうれしい限りである。


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2016年03月25日

高級焼肉弁当の行方 ―モラルかMOTTAINAI精神か―

 週末に、ダウンタウンの松ちゃんがMCをつとめる「ワイドナショー」という番組をやっているのをご存じだろうか。有識者たちの集まりではないので、通常のワイドショーのような「良い子」ちゃん意見ばかりでなく、結構世の中の正義感に真向に反対する意見も飛び交うような番組である。そしてその中には現役高校生のコメンテーターも毎回ゲストで呼ばれる。
 今週末の放送で、ここ最近の文春のスクープの話になったのだが、またもやベッキーとゲスのボーカルの話がでて、今現在若者の間でそんなにベッキーやゲスの話題が出ているのかという質問に、現役高校生が「全くない」と話していた。

 世間というのは、どうやら旬な話題の移り変わりが激しいようだ。
 だが、この話題には、しばらく食いつくらしい…。
 清原被告―。
 悲しいかな、甲子園のヒーローが、もう元選手とも、「氏」すら付けてもらえない。犯罪者としての「被告」表記で見出しを飾ってしまうとは。

 この話題をブログで引っ張るのもそんなに好ましくはないのだが、出所してきちゃったもんで、各紙また1面オンパレードで、書くしかなかったのである。
 さすがにトーチュウとデイリーは出所してからの行動には食指が動かなかったのだろう、とりあえずいつも通り、それぞれ中日ドラゴンズと阪神タイガースが1面を飾っていた。

 さて。それが18日の朝刊。事件は、20日に起きた。
 清原被告が治療のため入院した千葉県の病院の前に、報道陣が殺到していたのだが、20日、その報道陣らに高級焼肉弁当30個が差し入れられたらしい(6万円相当というから、すごい)。

 これに1面で反応を示したのは、何とスポーツニッポンだけだった。そしてどうやらスポニチ記者はこれらを食したらしく、食レポが事細かに1面につらつらと書かれてあった(詳しくは21日の朝刊をご覧いただければ)。

 対してモラルをタテに「我々は食べなかった」と困惑しながら中面で触れているスポーツ紙がほとんどだった。で、病院の受付に返したらしいのだが、もらっても病院は困るわけで、その処分に双方が焼肉弁当をババ抜きのジョーカー扱いしていたようだ。そしてスポニチ以外は1面で大きく取り扱うこと自体はばかられたようである。

 すると、今度は農家からマスコミに対して非難の嵐(詳しくはポストセブンをご覧いただきたい)‼
 まあ、折角お米も野菜も肉も、高級弁当に使われるくらいだから高級な材料を使って作られているわけで。それらがほとんど手をつけられずに処分されたという報道は、それなりにお怒りポイントでもあったのだろう。

 …ただ、それはマスコミも病院関係者もちょっと可哀想な。八つ当たりをされている感がする。スポニチはスポニチで、「餌付けされた」とか何とか、色々非難されているし。何が正解かは人それぞれだろうが、とりあえず、「事件は紙面で起きているんじゃない、病院前で起きているんだ‼」ってことだろうか。そして事件の引き金はやはり清原被告…という。

 プロ野球開幕直前に、あまり気分がよくない話題が続いているが、いよいよ来週から開幕である。
 報道陣もプロ野球関係者も様々な情報で国民を「踊ら」せないよう、気持ちを新たに、国民に元気を与えていただければ、と思う。


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2016年03月18日

野球界の危機管理能力

 野球界が、揺れている…。
 そして、ここで番宣ならぬ「社宣」をさせていただきたい。
 球団の広報の方‼今、危機管理の手腕が問われている‼このブログをたまたまご覧になった球団広報の方、是非とも弊社に一声。この金銭授受に関する記事を、業界NO1の媒体数を誇る弊社の調査対象媒体から拾い集めて差し上げます。そこからの分析業務なども引き受けておりますので、ご参考までに。
ちょっと前に「リスクの神様」なんてドラマがあったかと思いますが、決して対岸の火事ではなく、身近な火の粉であることをこころしておいた方がよいでしょう。今や危機管理は企業にとって最重要課題とも言えましょう。先月発行された『広報会議』でも、危機管理特集を組んでおりましたので、興味がある方は、是非ご覧になっていただければ、その重要度が感じられるかと思います。

では、今週の1面に移りたいと思う。

 今週、今までやり玉に挙がっていた巨人だけでなく、何と西武・阪神・ソフトバンクの球団でも、試合前の円陣やらで金銭授受が行われていたというからスゴイ。その金額も、1回で一人5000円とか。普通のコンビニ店員の時給が900円だとしたら、6時間くらい拘束されて働いて得られる収入だ。ポンと毎回出し合っていたっていうのは、やはり金銭感覚が世間とは大幅にズレていると言われても仕方あるまい。
 巨人が叩かれていた間はほとんど食指を動かさなかったデイリースポーツも、さすがに阪神でも金銭授受報道は1面にせざるをえなかったようだ。3月16日の朝刊見出しには「阪神でも金銭授受」。担当記者は、さぞかし辛かっただろうなあとその胸を内を察するのだが、
実はこの日、他のスポーツ紙でも巨人以外でも発覚したこの事実を1面にしていた。スポーツニッポン、スポーツ報知、サンケイスポーツ、日刊スポーツで。ただ、この4紙にはもう1球団、西武の名も。デイリースポーツは西武に見出しでも1面文中でも全く触れていない。あまりのショックだったのだろうか。
「我々のタイガースがぁぁぁ…」といったような。まあ、中日ドラゴンズが関わっていなかった(今のところ)せいか、東京中日スポーツの見出しは全く関係ないものだったので、他球団でも発覚というニュースは、1面ジャックはしなかったのであるが。

ショックのあまり、タイガース離れの危険を感じていたのだが、デイリースポーツの立ち直りは意外に早かった。翌日の1面はもう既に金銭授受問題から離れて、高山選手の猛打ショーだった。
この不屈の精神がなければ、これほどアクの強い球団を見守り続けるのは難しいのだなあとしみじみと感じさせられた1週間であった。



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2016年03月11日

ナベツネの1面ジャック

 去年10月に発覚した、巨人現役選手の野球賭博事件。
 その事件がまた再燃した。

 そして10月の発覚時には何日も何紙かで1面になっていたにも関わらず、なんと1面ジャックには至らなかったのだ。10月7日、巨人全選手に聴取という記事がデイリースポーツを除く5紙で1面を獲っていたのが最高だったような。
 だが、今回4人目の発覚でなんと、3月9日付において1面ジャックをしてしまったのである。
 4人目の高木選手が物凄い選手ということか。いや。さにあらず。確かに6勝0敗1Sで記録もすごいし、出身校もゴジラ松井と同じ星陵高校なのだが、恐らくそれだけでは1面ジャックはできない。
 何せ、1面の写真を大きく飾っていたのは、高木選手ですらないのだから。
 齢89歳になる「ナベツネ」こと渡辺恒雄最高顧問ほか2人のトップが引責辞任したことが1面ジャックになるくらいの激震ネタだったのである。
 一時代の終焉を感じざるをえないだろう。監督もどんどん若返っていく中、ナベツネ氏だけはそこに居続けたのだから。世論の悪評がいかに高くとも、ものともせずトップの座に君臨できたあの鉄のハートも、今回ばかりは辞めざるをえなかったのだなあと思うと、さすがに今回の事件の大きさを感じてしまう。

 10月7日の全員聴取へ、の聴取が甘かったのか。
 それとも、今回もネタを掴んだ、スプリング・センテンス(と呼ばれて芸能人らから恐れられているor迷惑がられている)こと週刊文春の執念の強さが勝ったのか。
 どちらにせよ、マンモス球団巨人の、詰めの甘さが露呈してしまったカタチである。

 野球界のドンも、こんなカタチで幕を引く人生だとは、思いもしなかっただろうなあと少し感慨深く思ってしまう。いや、寧ろ1面ジャックしての幕引きで、らしいっちゃらしいかもしれない。最後までヒールなイメージで貫いたというか。
 ちなみに、10日付の朝刊も続報で1面をほぼ乗っ取っているのだが、さすがにデイリーを2日連続で1面にするのは出来なかったようだ。デイリーを除く5紙1面で終わっている。ただ、この話題はしばらく続くであろう。第2、第3の高木選手が出てきてもおかしくないし、その数・ネームバリュー度合いによっては1面ジャックが再びされることも予想される。
 開幕直前に、何とも暗い話題である。来週あたり、日本を明るくするような話題を、我こそはと思うアスリートは提供していただければ。ただし、デイリースポーツを攻略できないと、1面ジャックは難しいことだけは肝に銘じてほしい。



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2016年03月04日

出場への執念

 今週、話題になったのが、五輪出場をかけた試合結果や執念だろうか。

 まず、2015年暮れに電撃引退発表した澤穂希選手の抜けたなでしこジャパン。今週、五輪出場をかけた予選が始まった。女性の年齢に触れるのは大変申し訳ないのだが、当然澤選手が抜けると、チームの平均年齢も下がる。が、待っていた結果は初戦黒星、2戦目ドローで、既にこの時点で自力出場権は失せてしまったのだ。
 澤選手がいないだけで?そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。最後のほうはベンチ要員だったにせよ、精神的支柱であったことは確かだし、外から的確なアドバイスをしてくれていたのかもしれない。新しくなった主将がどうこう、ではないのだろう。世代交代って、意外に難しいのだ。私自身、ずっと体育会系の部活動をしていたのでよくわかる。少し違うだけで、全然違う絆というか、連帯感になる。良くも悪くも。寧ろ、常に強豪でいられる学校が不思議だったくらいだ。
 まあ、そんなわけで年始早々、あれほどメダル確実視されていた女子サッカーが早くも出場に黄色信号がついたのである。
 とは言えどもまだ黄色信号が点灯くらいなので、この一週間でなでしこを1面にしたのはスポーツニッポン2回、スポーツ報知1回という、悲しい注目度の低さ。
 ここから奇跡的に今上位の国が立て続けに負けてなでしこが出場とかになったら、奇跡の1面ジャックもありうるかもしれない。
 自力優勝、自力出場権が消えた国・チームが優勝・出場するケースって、どれくらいあるんだろう。
 スポーツではないけれど。いつだったかM-1グランプリで敗者復活戦から勝ち上がったサンドウィッチマンが優勝したことがあったっけ。ああ、2015年のトレンディ・エンジェルの優勝もそういえば敗者復活戦から勝ち上がったんだった。
 M-1に関していえば、意外に確率が高いともいえる。
 まあ、M-1と一緒にするなと怒られそうなのだが。

 逆に五輪出場に執念を見せて話題を掻っ攫ったのが、高橋尚子の金メダル以来の注目度を集めた福士加代子選手。
 1月末に行われた大阪国際女子マラソンで今のところ唯一、五輪派遣設定記録を上回るタイムで優勝したのだが、選考レースがまだひとつ残っていたために、陸連が内定をださなかった。
 で、福士選手は中ひと月ちょっとというレース日程でありながら、最終レースの名古屋に出場のエントリーをしたのである。部外者から見ると、一種の脅迫なのだが。陸連側は体調面も踏まえてエントリーを取り下げるよう、今までもコメントをしてきたのだが、それでも強行出場しようとしていた。
 女子マラソンの出場にかける意気込みって、昔から狂気すら感じていた。古くは松野明美選手と有森裕子選手の闘い。多分、今の若い人は知らない。松野明美ってバラエティにたまに出てくるおばさん、くらいのイメージか。いや、すごい人だったんだ、実は。駅伝で小柄ながら次々とごぼう抜きしていく姿。
 結局出場したのは有森選手で、しかも2大会連続のメダル獲得(銀と銅)。陸連の判断は結果、間違っていなかったわけだ。だが、こういう執念があってこそ生まれた結果だったかもしれない。全て、結果論にすぎないけれども。

 執念があるものが勝つのか、それとも出場権を得た段階で燃え尽きてしまうパターンなのか。色々あるけれど、そういうのを保っていくのって、やっぱりスゴイ。

 五輪には、そこに至るまでのドラマが、まだまだある。これからもしばらくスポーツ紙の1面でそのドラマを見せてくれるに違いない。


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2016年02月26日

明日の五郎丸

 今週、読売新聞で恒例の全国世論調査スポーツ編が掲載になった。読売新聞は、日本では購読者数NO.1を誇る媒体である(まあ、長きに亘って購読している人・巨人戦のチケットが欲しくて購読している人がたくさんおられると思うので、年配の方・巨人ファンのほうに購読層としては偏りがあるかもしれない)。
 
 そんな読売新聞がアンケート調査を定期的に行っているのだが、結構スポーツ紙1面とリンクするものがあるのだ。
 好きなスポーツ選手ランキング1位は、去年に引き続き錦織圭選手。言わずもがな、男子テニス界で世界トップレベルの能力を有する選手。インタビューでは英語ペラペラなのも憧れる要因の一つだろう。日本人は、外国語ペラペラな人に弱い。
 2位と3位は日本のフィギュアスケート界を牽引する羽生結弦選手と浅田真央選手。
 4位は日本の誇る安打製造機イチロー選手。いつでも冷静沈着に自己管理をして結果を残す男。同年代からすれば、憧れの生きざまではないか。ただ、フツーの人間はあそこまでストイックには生きられない。見ているだけで十分だ。
今年は大リーグでの3000本安打記録がかかっていることもあり、今週の1面は意外にもイチローフィーバーだ。主体で1面にあったのは2紙だけだったが、見出しにも「イチ」が使われ、写真も載っているのを合わせれば、4紙の1面でイチロー選手がお目見えしたのだ。こんなリーグ戦真っ最中でも何でもない時期にしたら、とても珍しい是非ともこの波に乗って3000本安打を達成し、1面ジャックを成し遂げていただきたい。イチロー選手なら、できる‼
そして5位は昨年の13位から大幅にランクアップ。二刀流、大谷翔平選手。こちらも先週から1面の常連さんである。アメリカでのキャンプでもメジャーのスカウトから熱い視線を送られており、それだけで1面を獲っちゃう男である。
6位には内村航平選手。日本体操界の星である。オールラウンダーであり、しかも団体戦では常にチームのことも考えての結果を残せる、頼りになるエースである。そりゃあ、上位になるだろう。
7位。この選手が一番の大躍進だろう。ラグビー日本代表の五郎丸歩選手。多分、1年前の今日、この名前を耳にしても、世の中のほとんどの人が知らなかっただろう(すみません、五郎丸選手)。
だが今や、この名前を知らない人のほうが圧倒的にマイノリティーになってしまったくらい、全国にその名を轟かせた。流行語にもノミネートされ、札幌雪祭りでは雪像にされ、羽子板にもなり、その他さまざまな賞を受賞していた。多分、ラグビーの認知度も上げた。
同じくらい1面に縁がなかった柔道は、未だに1面ではほとんど見かけない。そしてそれはやはり人気バロメーターのスポーツ紙1面が表している結果であり、今回の読売新聞のアンケートでも、見るのが好きなスポーツでは柔道はランク外。ラグビーは上位10項目の中には入らなかったものの、去年の調査から倍に伸びたのだ。
これを見ると、やはり1面の力は偉大だなあと思ってしまうのは、私だけではあるまい。やはり駅やコンビニにズラッと並べられた見出しや写真のインパクトは、相当大きいと思われる。アスリート自身も、そこに自分の顔が載るのは一種のステイタスだろうというのは想像に難くない。

今回の五郎丸選手のようなパターンもある。まだまだ名前の知られていない選手でも、1面に載ることで一気にブレークする可能性を秘めているのだ。それが、1面のパワーなのである。是非とも、未だ名前の知られていないアスリートたちも、明日の五郎丸を目指して頑張っていただければ、と思う。
その時、1面でご対面しましょう。


posted by 調査担当 at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ紙情報(調査Henryより) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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